文字の大きさ

27、28日に田原凧まつり 保存会がナンキン糸作り

竹を使った補助具にわらびのりを詰める=田原市中央公園で
竹を使った補助具にわらびのりを詰める=田原市中央公園で
4人でのりを塗り、なじませ、ナンキンを貼る
4人でのりを塗り、なじませ、ナンキンを貼る

 田原市の「田原凧(たこ)保存会」は27~28日に市内で開く「第61回田原凧まつり」に向けて準備を進めている。3日、けんか凧大会で使うナンキン糸作りがあった。
 けんか凧は空中で凧糸を絡ませて切り合う、一部の凧文化にある伝統の遊び。揚げ手の技量で自在に動く田原凧の特性を生かしている。今大会には20チーム以上が参加する。
 ナンキン糸はガラスを砕いて潰し、ふるいにかけた粉末を糸に塗ったもの。これを凧と通常の凧糸の間につなぐことで、凧糸を絡ませた時に切り合いが起きる。
 保存会メンバーと大会出場チームの一部が中央公園に集まり、糸作りに取りかかった。長さ約80㍍の丈夫な糸を濡らしてよく伸ばしてから乾かし、伸縮が起きないようにする。そこに傘やちょうちんを作る際に使うわらびのりを塗る。餅のような粘り気のあるのりを糸になじませたら、すぐにナンキンを貼り付ける。この工程を4人が分担、ぴんと張った糸の横を一列になって移動しながら作業した。
 子どもたちも参加し、わらび餅のようなのりやきれいな砂のようなナンキンを見て目を輝かせていた。この日は凧揚げの練習もした。
 小学4年から凧を学び、大会には「凧の学校はやぶさ」のメンバーとして参加する成章高校3年の立岩千宙さんは「保存会凧師の先生たちに教えてもらったことをしっかり発揮し、優勝を目指したい」と語った。
【岸侑輝】

 田原市の「田原凧(たこ)保存会」は27~28日に市内で開く「第61回田原凧まつり」に向けて準備を進めている。3日、けんか凧大会で使うナンキン糸作りがあった。
 けんか凧は空中で凧糸を絡ませて切り合う、一部の凧文化にある伝統の遊び。揚げ手の技量で自在に動く田原凧の特性を生かしている。今大会には20チーム以上が参加する。
 ナンキン糸はガラスを砕いて潰し、ふるいにかけた粉末を糸に塗ったもの。これを凧と通常の凧糸の間につなぐことで、凧糸を絡ませた時に切り合いが起きる。
 保存会メンバーと大会出場チームの一部が中央公園に集まり、糸作りに取りかかった。長さ約80㍍の丈夫な糸を濡らしてよく伸ばしてから乾かし、伸縮が起きないようにする。そこに傘やちょうちんを作る際に使うわらびのりを塗る。餅のような粘り気のあるのりを糸になじませたら、すぐにナンキンを貼り付ける。この工程を4人が分担、ぴんと張った糸の横を一列になって移動しながら作業した。
 子どもたちも参加し、わらび餅のようなのりやきれいな砂のようなナンキンを見て目を輝かせていた。この日は凧揚げの練習もした。
 小学4年から凧を学び、大会には「凧の学校はやぶさ」のメンバーとして参加する成章高校3年の立岩千宙さんは「保存会凧師の先生たちに教えてもらったことをしっかり発揮し、優勝を目指したい」と語った。
【岸侑輝】

竹を使った補助具にわらびのりを詰める=田原市中央公園で
竹を使った補助具にわらびのりを詰める=田原市中央公園で
4人でのりを塗り、なじませ、ナンキンを貼る
4人でのりを塗り、なじませ、ナンキンを貼る

カテゴリー:社会・経済

 PR

PR