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回覧板電子化へ始動 豊橋の松山校区自治会

学生の手助けでアプリにログインする自治会長=松山校区市民館で
学生の手助けでアプリにログインする自治会長=松山校区市民館で

 豊橋市の松山校区自治会は16日夜、集会を開き、回覧板の電子化に向けた活動を始めた。同市入船町の産業用電気機器卸「スミ電機工業所」が開発したアプリを使う。地域活動にデジタル化(DX)が与える影響などについて、豊橋技術科学大学が研究する。
 自治会は4000世帯が加入する。宮下孫太朗会長によると、校区は駅前を中心に再開発が進んでいる。マンションが立ち並ぶなど、新しい街へ生まれ変わろうとしている。
 そこで新しい住民を迎え入れるにあたり、コミュニケーションツールとしての電子回覧板の導入の検討を始めた。防災面でも安否確認などに役立つ。
 一緒に街のビジョンづくりなどを進めてきた技科大の小野悠准教授(建築・都市システム学系)が学生とともにデジタル化をサポートし、コミュニティーにどのような変化が生じるかについて、住民アンケートで研究する。小野准教授は「行政からのトップダウンではなく、住民からのボトムアップでDXを進める点がユニーク。短期的にはDXのメリット・デメリットを、長期的には住民の幸福度への寄与なども調べたい」と話した。
 スミ電機工業所が提供するアプリは「デンタツくん」。6公立小中学校、私立中学と高校、英会話教室、音楽教室などで利用されている。出欠確認などに使われており、今年度中に利用者1万人を目標に導入を進めるという。スマートフォンでQRコードからログインし、出欠連絡、お手紙(メール)、スケジュール管理、資料配信、アンケートなどが可能だ。地元業者なので、改善の要望もしやすい。
 この日は、自治会長24人らが出席。手取り足取りでアプリのダウンロードとログイン手順を教わった。難しい人には学生たちが手伝った。
 宮下会長は「他の校区自治会のモデルになれば」と話している。
【山田一晶】

 豊橋市の松山校区自治会は16日夜、集会を開き、回覧板の電子化に向けた活動を始めた。同市入船町の産業用電気機器卸「スミ電機工業所」が開発したアプリを使う。地域活動にデジタル化(DX)が与える影響などについて、豊橋技術科学大学が研究する。
 自治会は4000世帯が加入する。宮下孫太朗会長によると、校区は駅前を中心に再開発が進んでいる。マンションが立ち並ぶなど、新しい街へ生まれ変わろうとしている。
 そこで新しい住民を迎え入れるにあたり、コミュニケーションツールとしての電子回覧板の導入の検討を始めた。防災面でも安否確認などに役立つ。
 一緒に街のビジョンづくりなどを進めてきた技科大の小野悠准教授(建築・都市システム学系)が学生とともにデジタル化をサポートし、コミュニティーにどのような変化が生じるかについて、住民アンケートで研究する。小野准教授は「行政からのトップダウンではなく、住民からのボトムアップでDXを進める点がユニーク。短期的にはDXのメリット・デメリットを、長期的には住民の幸福度への寄与なども調べたい」と話した。
 スミ電機工業所が提供するアプリは「デンタツくん」。6公立小中学校、私立中学と高校、英会話教室、音楽教室などで利用されている。出欠確認などに使われており、今年度中に利用者1万人を目標に導入を進めるという。スマートフォンでQRコードからログインし、出欠連絡、お手紙(メール)、スケジュール管理、資料配信、アンケートなどが可能だ。地元業者なので、改善の要望もしやすい。
 この日は、自治会長24人らが出席。手取り足取りでアプリのダウンロードとログイン手順を教わった。難しい人には学生たちが手伝った。
 宮下会長は「他の校区自治会のモデルになれば」と話している。
【山田一晶】

学生の手助けでアプリにログインする自治会長=松山校区市民館で
学生の手助けでアプリにログインする自治会長=松山校区市民館で

カテゴリー:社会・経済

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