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保護犬が自立の支えに 豊橋の障害者グループホーム

犬と一緒に皆で生活=いずれもわおんアットウォーム牟呂で
犬と一緒に皆で生活=いずれもわおんアットウォーム牟呂で
はなちゃん㊨とルイくん
はなちゃん㊨とルイくん
はなちゃんを抱く利用者
はなちゃんを抱く利用者

 豊橋市牟呂市場町の障害者グループホーム「わおんアットウォーム牟呂」で、7人の利用者と一緒に保護犬が生活している。利用者は自立を目指し、ともに暮らす仲間や犬と頑張っている。
 2020年6月に空き家をリフォームしてオープンしあt。精神、知的障害を持つ人を受け入れている。利用者は自分で身の回りのことをすべてできるようになって自立することを最終的な目標に生活する。利用者は個室があり、リビング、風呂、トイレが共用だ。
 スタッフは朝夕の食事作り、就労支援、小遣いなどの金銭管理支援、看護師との服薬や健康管理をする。サービス管理責任者の河邉玉江さんは利用者に「スタッフはお手伝いではない。利用者はお客さんではない」と訴えることもあるという。開所当時の古参スタッフ眞田和余さんは「毎日楽しく自分らしく過ごしながら、自立ができるよう手助けをしたい」と語った。
 利用者が日々の生活や仕事の中で嫌な目に遭った時、スタッフと一緒に支えになるのが保護犬の「はなちゃん」だ。
 トイプードルの雌で9歳。ブリーダーの下で3回出産して役目を終えたところを河邉さんが引き取った。最初は人におびえ、ほえることも多かったという。寂しがりのくせに人見知りだが、新しい環境に慣れた。
 世話は利用者が持ち回りでしている。季節のイベントやレクリエーションなどの年中行事の中で、はなちゃんの誕生日も祝う。飾り付けは皆でする。利用者の一人は、はなちゃんを「皆のアイドル。間を取り持ってくれる」と語った。
 「わおん牟呂」の皆は犬好きだ。スタッフは犬同伴で出勤できる。眞田さんが飼っているダックスフントの「ルイくん」(雄)も、はなちゃんと一緒に皆を和ませてくれる。
 「わおん」は「アニスピホールディングス」(東京都)の藤田英明代表取締役会長が、ペット共生型障害者グループホームとして立ち上げた。障害者へのハウジングサービス、空き家、動物福祉と三つの社会問題に向き合い、利益の一定割合を配分しあう方式で全国1258拠点を展開している。
 父が田原市の障害福祉サービス「田原授産所」の初代所長だった河邉さんにとって、障害者は身近な存在。福祉や介護に関わる中で藤田会長の話を聞き、自身でわおんを立ち上げた。「どうしても人付き合いが苦手な人もいる」とアニマルセラピーの効果に期待しながら、殺処分される犬猫を減らそうと動物フレンドリーな社会の実現を願っている。
 入居に関する問い合わせは、「わおんアットウォーム牟呂」(河邉さん、070・2222・1020)へ。
【岸侑輝】

 豊橋市牟呂市場町の障害者グループホーム「わおんアットウォーム牟呂」で、7人の利用者と一緒に保護犬が生活している。利用者は自立を目指し、ともに暮らす仲間や犬と頑張っている。
 2020年6月に空き家をリフォームしてオープンしあt。精神、知的障害を持つ人を受け入れている。利用者は自分で身の回りのことをすべてできるようになって自立することを最終的な目標に生活する。利用者は個室があり、リビング、風呂、トイレが共用だ。
 スタッフは朝夕の食事作り、就労支援、小遣いなどの金銭管理支援、看護師との服薬や健康管理をする。サービス管理責任者の河邉玉江さんは利用者に「スタッフはお手伝いではない。利用者はお客さんではない」と訴えることもあるという。開所当時の古参スタッフ眞田和余さんは「毎日楽しく自分らしく過ごしながら、自立ができるよう手助けをしたい」と語った。
 利用者が日々の生活や仕事の中で嫌な目に遭った時、スタッフと一緒に支えになるのが保護犬の「はなちゃん」だ。
 トイプードルの雌で9歳。ブリーダーの下で3回出産して役目を終えたところを河邉さんが引き取った。最初は人におびえ、ほえることも多かったという。寂しがりのくせに人見知りだが、新しい環境に慣れた。
 世話は利用者が持ち回りでしている。季節のイベントやレクリエーションなどの年中行事の中で、はなちゃんの誕生日も祝う。飾り付けは皆でする。利用者の一人は、はなちゃんを「皆のアイドル。間を取り持ってくれる」と語った。
 「わおん牟呂」の皆は犬好きだ。スタッフは犬同伴で出勤できる。眞田さんが飼っているダックスフントの「ルイくん」(雄)も、はなちゃんと一緒に皆を和ませてくれる。
 「わおん」は「アニスピホールディングス」(東京都)の藤田英明代表取締役会長が、ペット共生型障害者グループホームとして立ち上げた。障害者へのハウジングサービス、空き家、動物福祉と三つの社会問題に向き合い、利益の一定割合を配分しあう方式で全国1258拠点を展開している。
 父が田原市の障害福祉サービス「田原授産所」の初代所長だった河邉さんにとって、障害者は身近な存在。福祉や介護に関わる中で藤田会長の話を聞き、自身でわおんを立ち上げた。「どうしても人付き合いが苦手な人もいる」とアニマルセラピーの効果に期待しながら、殺処分される犬猫を減らそうと動物フレンドリーな社会の実現を願っている。
 入居に関する問い合わせは、「わおんアットウォーム牟呂」(河邉さん、070・2222・1020)へ。
【岸侑輝】

犬と一緒に皆で生活=いずれもわおんアットウォーム牟呂で
犬と一緒に皆で生活=いずれもわおんアットウォーム牟呂で
はなちゃん㊨とルイくん
はなちゃん㊨とルイくん
はなちゃんを抱く利用者
はなちゃんを抱く利用者

カテゴリー:社会・経済

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