豊橋の山正山﨑「裏山文庫」で椿椿山展
江戸時代後期の画家、椿椿山(つばきちんざん、1801~54年)の作品を集めた展示会が、豊橋市南栄町の呉服店「山正山﨑」の裏山文庫で開かれている。28日まで。
今回焦点を当てた椿山は渡辺崋山の弟子として知られる。副題は「渡辺崋山の引き立て役ではございません~私、江戸きっての人気画家椿椿山と申します」。
同店社長の山﨑嘉大さんの友人の個人コレクターが収集した初期から晩年までの9点。「鶏図」は初期の作品で、ニワトリとヤナギを描いた。板橋区立美術館で今春に開かれた椿山展にも展示された。
ほかに絶筆とされる墨でランを描いた「墨蘭図」、美しい花々が魅力の「四季草花図」などが並ぶ。また崋山が蛮社の獄で捕縛されたことを椿山が知らせた手紙も紹介する。
26日夜は会場に作品を展示しながら作品解説するイベントがあり、元田原市博物館館長の増山禎之さんが、掛け軸を入れる箱に書かれた内容まで分かりやすく説明した。山﨑さんは「ガラス越しではなく、素晴らしい作品を間近に見られる絶好の機会です」と話す。
【竹下貴信】
江戸時代後期の画家、椿椿山(つばきちんざん、1801~54年)の作品を集めた展示会が、豊橋市南栄町の呉服店「山正山﨑」の裏山文庫で開かれている。28日まで。
今回焦点を当てた椿山は渡辺崋山の弟子として知られる。副題は「渡辺崋山の引き立て役ではございません~私、江戸きっての人気画家椿椿山と申します」。
同店社長の山﨑嘉大さんの友人の個人コレクターが収集した初期から晩年までの9点。「鶏図」は初期の作品で、ニワトリとヤナギを描いた。板橋区立美術館で今春に開かれた椿山展にも展示された。
ほかに絶筆とされる墨でランを描いた「墨蘭図」、美しい花々が魅力の「四季草花図」などが並ぶ。また崋山が蛮社の獄で捕縛されたことを椿山が知らせた手紙も紹介する。
26日夜は会場に作品を展示しながら作品解説するイベントがあり、元田原市博物館館長の増山禎之さんが、掛け軸を入れる箱に書かれた内容まで分かりやすく説明した。山﨑さんは「ガラス越しではなく、素晴らしい作品を間近に見られる絶好の機会です」と話す。
【竹下貴信】