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「絵カード」で聴覚障害者の歯科診療円滑に

イラスト付きで好評の「歯科に関する絵カード」
イラスト付きで好評の「歯科に関する絵カード」
絵カードを作成した平松さん、市歯科医師会の松井和博会長ら(右から)=保健所・保健センターで
絵カードを作成した平松さん、市歯科医師会の松井和博会長ら(右から)=保健所・保健センターで

豊橋手話ネットワークと市歯科医師会が作成
 
 豊橋市聴覚障害者協会などが中心の「豊橋手話ネットワーク」と市歯科医師会は、耳の不自由な人のための「歯科に関する絵カード」を作った。歯医者にかかる際に役立てる。保健所・保健センターで開かれた「歯の健康フェスティバル」で、カードの内容や作成の経緯を報告した。
 絵カードは全20ページからなる。はがき大サイズでカラー両面刷り。歯の治療方法や症状の特徴、窓口でのやり取りなどをイラスト付きで解説している。
 これまでの聴覚障害者の診療は、筆談でやり取りしていた。時間がかかったり、患者が症状のイメージを伝えづらかったりする課題があった。そこで、豊橋手話ネットワーク副代表の平松靖一郎さんが昨春、市歯科医師会に持ちかけ実現。今年3月に完成した。
 絵カードは、歯科医師が耳の不自由な患者に対して診察結果や治療方針などを選択式で示す。また、患者が歯の痛みについて「ちくちく」「じんじん」など症状の特徴を選べるほか、その度合いを1~10で数値化して示す。治療後の注意事項、薬の飲み方などを説明するカードもある。イラスト付きで細かに書くことで、やり取りに食い違いが生まれないよう工夫した。
 今後、歯科医師会の歯科医院、市こども発達センターなどに約600部を配る予定。
 平松さんは「実情に沿ったカードにするために、歯科医師会や聴覚障害者にヒアリングを重ねた。全国に広げていきたい」と語った。
 問い合わせは豊橋手話通訳学習者の会(houtsukai2016@yahoo.co.jp)へ。
【北川壱暉】

豊橋手話ネットワークと市歯科医師会が作成
 
 豊橋市聴覚障害者協会などが中心の「豊橋手話ネットワーク」と市歯科医師会は、耳の不自由な人のための「歯科に関する絵カード」を作った。歯医者にかかる際に役立てる。保健所・保健センターで開かれた「歯の健康フェスティバル」で、カードの内容や作成の経緯を報告した。
 絵カードは全20ページからなる。はがき大サイズでカラー両面刷り。歯の治療方法や症状の特徴、窓口でのやり取りなどをイラスト付きで解説している。
 これまでの聴覚障害者の診療は、筆談でやり取りしていた。時間がかかったり、患者が症状のイメージを伝えづらかったりする課題があった。そこで、豊橋手話ネットワーク副代表の平松靖一郎さんが昨春、市歯科医師会に持ちかけ実現。今年3月に完成した。
 絵カードは、歯科医師が耳の不自由な患者に対して診察結果や治療方針などを選択式で示す。また、患者が歯の痛みについて「ちくちく」「じんじん」など症状の特徴を選べるほか、その度合いを1~10で数値化して示す。治療後の注意事項、薬の飲み方などを説明するカードもある。イラスト付きで細かに書くことで、やり取りに食い違いが生まれないよう工夫した。
 今後、歯科医師会の歯科医院、市こども発達センターなどに約600部を配る予定。
 平松さんは「実情に沿ったカードにするために、歯科医師会や聴覚障害者にヒアリングを重ねた。全国に広げていきたい」と語った。
 問い合わせは豊橋手話通訳学習者の会(houtsukai2016@yahoo.co.jp)へ。
【北川壱暉】

イラスト付きで好評の「歯科に関する絵カード」
イラスト付きで好評の「歯科に関する絵カード」
絵カードを作成した平松さん、市歯科医師会の松井和博会長ら(右から)=保健所・保健センターで
絵カードを作成した平松さん、市歯科医師会の松井和博会長ら(右から)=保健所・保健センターで

カテゴリー:社会・経済

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