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新城の東名事故 バスガイドが振り返る

事故当時を振り返るバスガイドの山本梅予さん=豊橋市若松町で
事故当時を振り返るバスガイドの山本梅予さん=豊橋市若松町で

 新城市の東名高速で観光バスに乗用車が衝突し、46人が死傷した事故で14日、バスガイドの山本梅予さん(60)が豊橋市若松町のバス会社「東神観光バス」新社屋で会見し、「右前から車が飛んできた。ガガガとすごい音がして、車内では乗客の叫び声が聞こえた」と事故当時を振り返った。
 山本さんは運転手の山本良宗さん(68)の妻で、事故の際には出入口ドアのステップに立っていたという。
 大きな衝突音が響き、しばらくしてバスは停車。運転席を見ると血だらけで上を向く良宗さんがいた。「主人が死んじゃう」と叫ぶ山本さんは乗客に励まされ、添乗員や乗客らと共に外へ。看護師の乗客が指示し、けがの手当をするなど乗客は冷静でパニックになることはなかったという。
 山本さんは、ガラスの破片で顔にけが。良宗さんはろっ骨5本を骨折するなど重傷を負い入院中だが、回復に向かっている。山本さんによると、良宗さんは「1番は乗客の命を守れたことがよかった」と安堵しているという。
 乗用車は大破したが、バス側は乗客が1人も命を落とさなかったことについて、山本さんは乗客がシートベルトをしていたことを挙げた。
 「長野県軽井沢スキーバス転落事故(昨年1月)後、呼び掛けを徹底し、必ず高速に上がる前にもう一度シートベルト着用の確認をするように心掛けていた」と語り、当日も良宗さんと共に3回着用を促したという。
 山本さんは「シートベルトは事故に遭わないと大切さが分からない。お客さまが安全性を理解してつけていたおかげ」と話した。

 新城市の東名高速で観光バスに乗用車が衝突し、46人が死傷した事故で14日、バスガイドの山本梅予さん(60)が豊橋市若松町のバス会社「東神観光バス」新社屋で会見し、「右前から車が飛んできた。ガガガとすごい音がして、車内では乗客の叫び声が聞こえた」と事故当時を振り返った。
 山本さんは運転手の山本良宗さん(68)の妻で、事故の際には出入口ドアのステップに立っていたという。
 大きな衝突音が響き、しばらくしてバスは停車。運転席を見ると血だらけで上を向く良宗さんがいた。「主人が死んじゃう」と叫ぶ山本さんは乗客に励まされ、添乗員や乗客らと共に外へ。看護師の乗客が指示し、けがの手当をするなど乗客は冷静でパニックになることはなかったという。
 山本さんは、ガラスの破片で顔にけが。良宗さんはろっ骨5本を骨折するなど重傷を負い入院中だが、回復に向かっている。山本さんによると、良宗さんは「1番は乗客の命を守れたことがよかった」と安堵しているという。
 乗用車は大破したが、バス側は乗客が1人も命を落とさなかったことについて、山本さんは乗客がシートベルトをしていたことを挙げた。
 「長野県軽井沢スキーバス転落事故(昨年1月)後、呼び掛けを徹底し、必ず高速に上がる前にもう一度シートベルト着用の確認をするように心掛けていた」と語り、当日も良宗さんと共に3回着用を促したという。
 山本さんは「シートベルトは事故に遭わないと大切さが分からない。お客さまが安全性を理解してつけていたおかげ」と話した。

事故当時を振り返るバスガイドの山本梅予さん=豊橋市若松町で
事故当時を振り返るバスガイドの山本梅予さん=豊橋市若松町で

カテゴリー:社会・経済

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