二胡奏者・なんしぃさんが浜名湖畔に音楽ホール

イタリアンレストラン改装で夢を形に

　豊橋市在住の二胡奏者、Ｎａｎｃｙ＋（なんしぃ）さんが、浜松市北区三ケ日町の浜名湖畔に音楽ホール「Ａｚｚｕｒｒｉ（アズーリ）浜名湖グラン・ブルーホール」をオープンした。イタリアンレストランだった建物を改装した。浜名湖が一望できる景観が売り物だ。
　18年前に当地でコンサートをした当時の師匠から「この建物を音楽ホールにしたら東洋一美しいホールになる」とアドバイスされた。いつか実現したいと夢を持ち続けていた。
　完成は今年５月。定員65人のホールほか、二胡の展示＆試奏室を併設した。グランドピアノもある。二胡やギターなどアコースティック楽器に適している音響で、浜名湖が一望できる景観は見応え十分だ。
　今後は東京などから一流のアーティストを招いて、この地方ではなかなか聞けない上質なコンサートを定期的に開催する。なんしぃさんによると、景観を気に入ってくれる奏者が多く、多くの演奏会が開ける見込みという。絵画や写真の展示会も企画する。
　なんしぃさんは、地元を拠点に国内外で演奏活動をしながら、二胡楽団の育成に力を注いでいる。中部二胡之会を設立し、普及にも尽くす。「念願のホールが完成しました。美しい景観と極上の音楽を多くの皆さんに提供していきたい」と意気込む。

師匠・ウェイウェイさん迎え7月９日にセミナー

　また日本を代表する二胡奏者の一人でなんしぃさんの師匠、ウェイウェイ・ウーさんを講師に迎えるセミナーが７月９日午後１時から、ホールで開かれる。また前日８日午後２時から、ウェイウェイさんのコンサートが、豊橋市の「穂の国とよはし芸術劇場プラット」主ホールで開かれる。入場料４０００円（当日４５００円、全席自由）。問い合わせは、なんしぃさん（０８０・３０７１・０１８５）へ。
【竹下貴信】