蒲郡市が三菱自動車に感謝状

　蒲郡市は２２日、新型コロナウイルスワクチン接種事業に協力した三菱自動車に感謝状を贈った。
　三菱自は蒲郡港から自動車を海外輸出していることから、２０２１年６月に市のコロナ対策を支援するため「アウトランダーＰＨＥＶ」を無償で貸し出していた。
　市は接種会場に向かうスタッフの移動手段やワクチン輸送などに使った。また同年７月、大雨で会場の市民会館が停電。準備をしていた市職員は中止を考えていたが、アウトランダーから最大１５００㍗の電力を供給し、会場の設営ができた。その後、施設内の電力が回復した。貸出期間は今年３月31日までだった。
　贈呈式は三菱自岡崎製作所が都市対抗野球大会本戦に３年ぶり13回目の出場を決め、出場報告で市役所を訪問するのに合わせて開かれた。鈴木寿明市長は岡崎製作所の今井一智所長に感謝状を手渡した。鈴木市長は「会場準備を中止することなく、市民が待ち望んでいたワクチン接種を無事にすることができました」と感謝の言葉を述べた。
　今井所長は「蒲郡の皆さんに役立ててうれしい。今後も災害で停電が発生した際は、協力したい」と述べた。また、都市対抗野球の意気込みなども伝えた。
【林大二朗】