「ボニート塩麹とレモン」がグランプリ

ジャパン・フード・セレクションで豊橋「小林つくだ煮」

　豊橋市北島町の佃煮製造販売「小林つくだ煮」の「ボニート塩麹とレモン」が、食品の評価制度「ジャパン・フード・セレクション」の第64回選考で最高賞のグランプリに輝いた。初出展で初受賞の快挙だ。
　１万人のフードアナリストによる食品・食材の評価制度。審査は１００項目あり、グランプリのほか、金賞、銀賞、銅賞がある。東三河では同市三ノ輪町のパン店「ベーカリーショパン」の「牛肉ゴロっと匠のカレーパン」が同じ第64回でグランプリに選ばれている。
　「ボニート塩麹とレモン」は「小林つくだ煮」が展開する「お魚キッチン」シリーズの一つで、ご飯やパンにトッピングをする瓶詰商品。昨年４月に発売した。カツオのなまり節、米こうじ、米みそ、レモンパウダーなどが原料となっている。「白みそが全体のコクを深め、食後にレモンの味を感じられる」「うま味が引き出され、くさみがないので魚が苦手な人にも勸められる」などの評価を得た。
　２月に千葉市であった第57回スーパーマーケットトレードショーに出展した際、来場者からセレクションへの出展を薦められた。
　小林利生社長は「工場長を中心に若い開発チームが考えた。南ヨーロッパの家庭料理をイメージし、スペイン語のカツオを意味するボニートを入れた」と説明した。「自信を持って販売してきた。これまで第三者評価がなかったので受賞はうれしい」と感想を述べた。
　通信販売のみで取り扱っている。７月にはグランプリ受賞のラベルを貼って発売する。
【安藤聡】