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豊橋の赤岩病院でロボット搬送実証実験

医療現場で使う消耗品を運ぶアムア=赤岩病院で
医療現場で使う消耗品を運ぶアムア=赤岩病院で
タッチパネルを操作する職員
タッチパネルを操作する職員
エレベーターを降りるアムア
エレベーターを降りるアムア

 電気機器製造の「シンフォニアテクノロジー」と、慢性期を中心とした入院専門療養型の「光生会赤岩病院」(豊橋市多米町)はこのほど、院内で搬送や輸送に使う自律走行型ロボット「アムア」の実証実験を公開した。東三河初の試みで、医療現場の負担減につながるとの期待が集まる。

 実験では、高さ約1㍍20㌢、幅約50㌢の「アムア」が、センサーで人や障害物を避けながら、時速4㌔で、3㍍幅の通路を行き来し、血液などの検体や書類、医療材料などを運んだ。「アムア」が自らエレベーターを呼び、自動で乗り降りして移動する実験にも成功した。 
 本体正面の液晶パネルで、事前に設定した行き先を選択すると、事前に保存したマップをもとに、自動走行で目的地に向かう。患者や病棟ごとに、複数の場所への連続配送もできる。
 表情も正面に映し出され、サイズもコンパクトなため、親しみがわきやすい。実験中も患者や看護師から「アムアちゃん」と声をかけられるなど、マスコットとして愛されている。
 2021年11月からシンフォニアのロボット開発グループ10人を中心に「アムア」の開発を始めた。病院への聞き取りで「搬送で患者のそばを離れるのは不安」「工場のレーンのような搬送は導入が難しく、柔軟性が低い」などの声があがった。そこで、簡単に導入でき、看護師が患者のそばを離れる時間を少なくできる「ロボットでの搬送」に着目した。
 事業企画担当の小山恵里さんは「スタッフや患者との共存を第一に考えた。実験がうまくいって良かった」と話した。
 赤澤貴洋副院長は「搬送に時間を取られず、患者と向き合う時間に充てられる。負担が減ると看護師からも好評です。いろいろな活用法がありそうで楽しみ」と期待を寄せた。
 今後も実証実験や改良を重ね、2025年度に完成を目指す。
【北川壱暉】

 電気機器製造の「シンフォニアテクノロジー」と、慢性期を中心とした入院専門療養型の「光生会赤岩病院」(豊橋市多米町)はこのほど、院内で搬送や輸送に使う自律走行型ロボット「アムア」の実証実験を公開した。東三河初の試みで、医療現場の負担減につながるとの期待が集まる。

 実験では、高さ約1㍍20㌢、幅約50㌢の「アムア」が、センサーで人や障害物を避けながら、時速4㌔で、3㍍幅の通路を行き来し、血液などの検体や書類、医療材料などを運んだ。「アムア」が自らエレベーターを呼び、自動で乗り降りして移動する実験にも成功した。 
 本体正面の液晶パネルで、事前に設定した行き先を選択すると、事前に保存したマップをもとに、自動走行で目的地に向かう。患者や病棟ごとに、複数の場所への連続配送もできる。
 表情も正面に映し出され、サイズもコンパクトなため、親しみがわきやすい。実験中も患者や看護師から「アムアちゃん」と声をかけられるなど、マスコットとして愛されている。
 2021年11月からシンフォニアのロボット開発グループ10人を中心に「アムア」の開発を始めた。病院への聞き取りで「搬送で患者のそばを離れるのは不安」「工場のレーンのような搬送は導入が難しく、柔軟性が低い」などの声があがった。そこで、簡単に導入でき、看護師が患者のそばを離れる時間を少なくできる「ロボットでの搬送」に着目した。
 事業企画担当の小山恵里さんは「スタッフや患者との共存を第一に考えた。実験がうまくいって良かった」と話した。
 赤澤貴洋副院長は「搬送に時間を取られず、患者と向き合う時間に充てられる。負担が減ると看護師からも好評です。いろいろな活用法がありそうで楽しみ」と期待を寄せた。
 今後も実証実験や改良を重ね、2025年度に完成を目指す。
【北川壱暉】

医療現場で使う消耗品を運ぶアムア=赤岩病院で
医療現場で使う消耗品を運ぶアムア=赤岩病院で
タッチパネルを操作する職員
タッチパネルを操作する職員
エレベーターを降りるアムア
エレベーターを降りるアムア

カテゴリー:社会・経済

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