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豊橋の望月工務店が星野神社修復で「木の建築」大賞

星野神社本殿と覆殿の修復工事=豊川市平尾町で(いずれも提供)
星野神社本殿と覆殿の修復工事=豊川市平尾町で(いずれも提供)
宮大工としても活躍する望月社長
宮大工としても活躍する望月社長
1社で複数受賞は13年ぶり
1社で複数受賞は13年ぶり

「不惑の一棟」でも受賞、1社で複数は13年ぶり

 木造建築文化への貢献をたたえる「第17回木の建築賞」(NPO法人木の建築フォーラムなど主催)で、豊橋市下地町の「望月工務店」が手掛けた星野神社(豊川市平尾町)の改修事例が大賞に選ばれた。宮大工では初の大賞。40代の建築主に焦点を当てた「不惑の一棟」でも建築賞を受け、13年ぶりの複数受賞となった。
 時代が求める木造建築と保全などの活動をテーマに、全国7地区が持ち回りで開く。2022年度は東海・北陸地区で43件の作品と活動から書類選考や審査員討論、現地審査などを経て最終選考会で各賞が決まった。
 同社は一般住宅専業だったが、望月成高社長が20代で宮大工の修業をしている。
 星野神社では覆殿(おおいでん)と本殿の修復を手掛け、21年11月に完工した。
 こけらぶき屋根の貴重な本殿を傷つけず、風通しと耐震性を考慮した。柱同士を木材で通した軸組みのみで自立させる「貫工法」を構造に用いた。妻壁しか壁のない覆殿の構造計算には、古民家再生などに最適な「限界耐力計算」を活用。新旧の技術を合わせた革新的な取り組みが評価された。
 同社はまた、豊川市篠束町で手掛けた「不惑の一棟」でも「木の建築賞」を受賞した。天然素材にこだわり、簡素で飾らない美しさを追求した木造住宅シリーズだ。
 授賞式は東京都文京区の東京大学で6月25日にあり、表彰状と記念楯などが贈られた。
 「あいちの名工」にも認定される技能者の望月社長は、20代で宮大工へ修業に出た技術力を生かし、先代までの一般住宅専業から神社などの修復や建て替えにも業容を広げた。
 望月社長は「廃れつつある伝統技術の継承を目的に、実務者が応募市内建築賞にも数多く参加している。設計や施工を目指す若い人にも知ってもらいたい」と話す。
【加藤広宣】

「不惑の一棟」でも受賞、1社で複数は13年ぶり

 木造建築文化への貢献をたたえる「第17回木の建築賞」(NPO法人木の建築フォーラムなど主催)で、豊橋市下地町の「望月工務店」が手掛けた星野神社(豊川市平尾町)の改修事例が大賞に選ばれた。宮大工では初の大賞。40代の建築主に焦点を当てた「不惑の一棟」でも建築賞を受け、13年ぶりの複数受賞となった。
 時代が求める木造建築と保全などの活動をテーマに、全国7地区が持ち回りで開く。2022年度は東海・北陸地区で43件の作品と活動から書類選考や審査員討論、現地審査などを経て最終選考会で各賞が決まった。
 同社は一般住宅専業だったが、望月成高社長が20代で宮大工の修業をしている。
 星野神社では覆殿(おおいでん)と本殿の修復を手掛け、21年11月に完工した。
 こけらぶき屋根の貴重な本殿を傷つけず、風通しと耐震性を考慮した。柱同士を木材で通した軸組みのみで自立させる「貫工法」を構造に用いた。妻壁しか壁のない覆殿の構造計算には、古民家再生などに最適な「限界耐力計算」を活用。新旧の技術を合わせた革新的な取り組みが評価された。
 同社はまた、豊川市篠束町で手掛けた「不惑の一棟」でも「木の建築賞」を受賞した。天然素材にこだわり、簡素で飾らない美しさを追求した木造住宅シリーズだ。
 授賞式は東京都文京区の東京大学で6月25日にあり、表彰状と記念楯などが贈られた。
 「あいちの名工」にも認定される技能者の望月社長は、20代で宮大工へ修業に出た技術力を生かし、先代までの一般住宅専業から神社などの修復や建て替えにも業容を広げた。
 望月社長は「廃れつつある伝統技術の継承を目的に、実務者が応募市内建築賞にも数多く参加している。設計や施工を目指す若い人にも知ってもらいたい」と話す。
【加藤広宣】

星野神社本殿と覆殿の修復工事=豊川市平尾町で(いずれも提供)
星野神社本殿と覆殿の修復工事=豊川市平尾町で(いずれも提供)
宮大工としても活躍する望月社長
宮大工としても活躍する望月社長
1社で複数受賞は13年ぶり
1社で複数受賞は13年ぶり

カテゴリー:社会・経済

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