新城東郷西小でWRCの特別教室

　自動車ラリーの最高峰、世界ラリー選手権（ＷＲＣ）を紹介する特別教室が14日、新城市立東郷西小学校であった。ラリードライバーの新井敏弘さん（56）が講師を務めた。
　ＷＲＣの日本ラウンド「ラリージャパン２０２３」は、昨年に続いて11月16～19日、愛知と岐阜の両県を会場に開かれる。新城市内では同18日に競技タイムを計測するＳＳ（スペシャルステージ）がある。教室はＳＳ会場となる６市町向けに実行委員会が企画した。
　新井さんは国内外のラリーに参戦してきた。海外では１９９８～２０１３年に活動し、05年と07年にはプロダクションカー世界ラリー選手権でチャンピオンに輝いた。14年に全日本ラリーに復帰し、以降３度、年間チャンピオンになっている。
　６年生にはラリーについて説明した。「ＳＳでは舗装路だけでなく土や雪の路面でも最高時速２００㌔で走ります。コースが決まった後、大会直前に公道を60㌔で走って下見します」と説明した。「車が好きだったからドライバーになりたかった。自分のできることを一生懸命にやって将来なりたい職業に就いてほしい」と語りかけた。
　運動場では全校児童にラリーカーのデモンストレーション走行を披露した。土煙をあげながら迫力あるドリフト走行を見た児童たちから歓声が上がった。
　最後にはラリーカーの見学会も開催。この日12歳の誕生日を迎えた夏目颯さんが代表して運転席に試乗した。「椅子が低くて普通の自動車と違うことが分かった」と話した。
【安藤聡】