豊川市役所で福祉事業者がパンなど販売

　豊川市役所１階ロビーで、福祉事業者がオリジナル商品のパンやクッキーなどを定期的に販売している。中でもパンを製造販売している施設「Ｄ－ＷＯＲＫＳ（ディーワークス）」（牛久保町）は行列ができる人気になっている。
　福祉施設の支援のため長年続いている。現在は９事業所が市役所や支所に店を出す。市役所では正午前後に開店する。
　ディーワークスは就労継続支援Ｂ型の施設で、主な利用者は依存症のある精神障害者。２０１５年に閉店した人気パン店「バルボン」の跡地を利用している。この店の関係者がスタッフにおり、製法を引き継いで19年に開所した。
　バルボン時代から人気だった「たこ焼きロール」をはじめ、定番の「メロンパン」「あんドーナツ」「食パン」などを製造販売する。一般的なパン店に比べて安くておいしいと人気だ。毎回購入しているという市役所の女性パート職員は「ふわふわしておいしい。懐かしい味わいと、面白い新商品が楽しめる」と魅力を語る。
　８月は４日と31日の午前11時半頃からオープンする。市障害福祉課は「ほかにもさまざまな施設が来るので利用してほしい」と話している。
【竹下貴信】