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クリーン搬送システム工場を増設

来年4月稼働を目指す「ロードポート」のフロア=シンフォニアテクノロジー豊橋製作所で(提供)
来年4月稼働を目指す「ロードポート」のフロア=シンフォニアテクノロジー豊橋製作所で(提供)

シンフォニアテクノロジー豊橋製作所で完工式

 半導体製造装置などの製造販売「シンフォニアテクノロジー」は7月31日、豊橋市三弥町の豊橋製作所に増設した「クリーン搬送システム工場」(FAB3)の完工式を開いた。長期的な半導体需要に対応する。本格的な供給回復が見込まれる2024年春の稼働を目指す。
 2007年に始まったクリーン搬送システム工場の3期目で、今回「FAB3」では従来の7割超を拡張した。第1工場西側に今年4月、総額35億円を投じて鉄骨造2階建て延べ約1万平方㍍を完成させた。
 1階は同社がシェア世界一を誇る「ロードポート」を生産。半導体素材のシリコンウエハーを製造装置へ送り込むシステムで、完全防護が必要な最高規格のクリーンルームを備える。国内メーカー向けにカスタムメードにも対応できる。半導体需要の本格回復を見通して今後、設備機器を搬入するという。
 2階は組立工程を置くほか、ウエハー搬送ロボットを組み合わせた「EFEM」を生産する。将来はさらに高い収益が見込める「真空プラットフォーム」の受注拡大も視野に入れる。
 半導体市場は、新型コロナウイルス禍での世界的な供給網の停滞など影響を受けたが、今後は自動運転など先端技術の進展でさらなる需要増が予想される。省電力化につながる高規格品の市場拡大も見込み、今回の増築を先行投資としたい考えだ。
 同社は国内の伊勢製作所(三重県伊勢市)でクリーンルームを増設。タイの現地法人では第3工場を増築した。同社によると、3拠点でフル稼働を予定する来年以降、関連売上高は600億円を見込んでいる。
 この日は現地で完工式があり、武藤昌三会長、平野新一社長ら関係者らが出席した。武藤会長は「半導体の供給が本格的に回復するのに備え、人員や生産体制を整えたい」と述べた。
【加藤広宣】

シンフォニアテクノロジー豊橋製作所で完工式

 半導体製造装置などの製造販売「シンフォニアテクノロジー」は7月31日、豊橋市三弥町の豊橋製作所に増設した「クリーン搬送システム工場」(FAB3)の完工式を開いた。長期的な半導体需要に対応する。本格的な供給回復が見込まれる2024年春の稼働を目指す。
 2007年に始まったクリーン搬送システム工場の3期目で、今回「FAB3」では従来の7割超を拡張した。第1工場西側に今年4月、総額35億円を投じて鉄骨造2階建て延べ約1万平方㍍を完成させた。
 1階は同社がシェア世界一を誇る「ロードポート」を生産。半導体素材のシリコンウエハーを製造装置へ送り込むシステムで、完全防護が必要な最高規格のクリーンルームを備える。国内メーカー向けにカスタムメードにも対応できる。半導体需要の本格回復を見通して今後、設備機器を搬入するという。
 2階は組立工程を置くほか、ウエハー搬送ロボットを組み合わせた「EFEM」を生産する。将来はさらに高い収益が見込める「真空プラットフォーム」の受注拡大も視野に入れる。
 半導体市場は、新型コロナウイルス禍での世界的な供給網の停滞など影響を受けたが、今後は自動運転など先端技術の進展でさらなる需要増が予想される。省電力化につながる高規格品の市場拡大も見込み、今回の増築を先行投資としたい考えだ。
 同社は国内の伊勢製作所(三重県伊勢市)でクリーンルームを増設。タイの現地法人では第3工場を増築した。同社によると、3拠点でフル稼働を予定する来年以降、関連売上高は600億円を見込んでいる。
 この日は現地で完工式があり、武藤昌三会長、平野新一社長ら関係者らが出席した。武藤会長は「半導体の供給が本格的に回復するのに備え、人員や生産体制を整えたい」と述べた。
【加藤広宣】

来年4月稼働を目指す「ロードポート」のフロア=シンフォニアテクノロジー豊橋製作所で(提供)
来年4月稼働を目指す「ロードポート」のフロア=シンフォニアテクノロジー豊橋製作所で(提供)

カテゴリー:社会・経済

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