台風7号 駅や繁華街は人まばら

　台風７号は15日午前５時前に和歌山県潮岬付近に上陸した。午後３時現在、兵庫県豊岡市付近にあって時速20㌔で北西に進んでいる。中心気圧は９８５ヘクトパスカル、最大瞬間風速は40㍍。15日夜遅くに日本海に抜け、19日に温帯低気圧に変わる見込み。
　東三河地方には昼前にかけて最も近づいた。各地ではところにより断続的に激しい雨が降ったほか、時折強い風が吹いた。
　気象庁によると、東三河各地の午後３時までの24時間雨量は、新城市作手１２５・０㍉▽田原市伊良湖１２２・５㍉▽豊根村茶臼山91・５㍉▽新城市87・５㍉▽蒲郡市77・０㍉―など。各地の15日の最大瞬間風速は、田原市21・５㍍▽豊橋市21・４㍍▽蒲郡市19・０㍍▽新城市15・９㍍―など。
　各地は午前中、店舗が臨時休業するなどしたため、繁華街などでも人通りはまばらだった。豊川市では６月の東三河豪雨で冠水した場所が水浸しになり、車がしぶきを上げて走っていた。
　ＪＲや名鉄、豊橋鉄道市内線、路線バスは計画運休したため、豊橋駅を訪れる人も少なかった。中日本高速道路は、高速道路は利用しないよう呼び掛けたため、走っている車はわずかだった。豊橋ステーションビル「カルミア」は終日、全館休館した。伊勢湾フェリーは全便欠航した。
　一方で、台風が遠ざかるにつれて、徐々に公共交通機関が運転を始めた。名鉄は線路の点検を終えて、午後６時すぎから徐々に運行を再開した。豊鉄バスの路線バスは午後３時頃から順次、高速路線は午後４時18分新城駅南発分から運転を再開した。東海道新幹線は、名古屋―新大阪で終日運転を見合わせた。名古屋―東京は本数を減らして運行し、１時間に「のぞみ」が４本程度、「こだま」が１本程度のダイヤとなった。「ひかり」は運休した。
　豊橋市では14日に出た「警戒レベル３」の「高齢者等避難」が15日も維持され、避難所が開設された。
【取材班】