豊橋で「脳育運動」体験が始まる

元ドラゴンズの藤井さんら指導　

　中日ドラゴンズで外野手として活躍した藤井淳志さんが18日、豊橋市草間町の「アイプラザ豊橋」で、運動を通して考える力を養う「脳育運動」体験を開いた。４回のうち午前11時の回では小学生８人が参加した。
　藤井さんが代表を務める名古屋市の運動教室「ＡＴＳＨ」主催で、市教育委員会後援。「ジャンプする、走るといった運動の基本を楽しく身につけてほしい」と企画した。
　中日でチーフトレーニングコーチを務めた勝崎耕世さん（57）が監修とトレーナーを務め、藤井さんも指導した。
　前半は「ケンケンパー」や足をクロスして、前後に走る運動をした。複雑な動きに苦労する子どももいた。
　後半は、ボールを使った運動。子どもたちは、二つのボールを頭上に投げてキャッチしたり、ペアで二つのボールを投げ合ったりした。勝崎さんと藤井さんがマンツーマンで教え、「難しく考えなくていい。失敗しても何度もトライしよう」と呼び掛けた。
　参加した同市の河合光葵さん（11）と天翔さん（６）は「ボールを使った運動が楽しかった」と笑顔だった。
　勝崎さんは「『きつい』という運動のイメージを変えたい。体を動かす楽しさを広めていきたい」と話した。
　藤井さんは「子どもの成長を考えたカリキュラム。スポーツをしていない子でも楽しめるので、ぜひ参加してほしい」と語った。申し込みはＬＩＮＥ＝ＱＲコード＝から。
　藤井さんは県立豊橋東高校から筑波大学に進学。ＮＴＴ西日本を経て２００５年に中日に入団。俊足強肩の外野手として16年間プレーし21年に引退した。
【北川壱暉】