豊川市長選 中村さん出馬表明

　任期満了に伴う豊川市長選（24日告示、10月１日投開票）で、元高校教員の中村優子さん（75）が５日、豊川市役所で記者会見し、出馬表明した。無所属で共産推薦。
　２０１５年、19年の市長選に出た。中村さんは「無投票では市民の選択肢がなくなってしまう」と出馬理由を説明。政策は「竹本幸夫市長は、新庁舎、一宮公共施設再編、総合保健センターなど大型建設事業へ財源を集中しようとしている。これらの建設事業を中止や延期、見直すことによって、小中学校の特別教室や体育館へのエアコン設置、雨漏りする校舎の改修、小中学校の給食費無償化、市民プール新設を実現する」と述べた。
　さらに「地方自治の役割は、住民の福祉の増進に努めること。大型公共工事をすることではない」と訴えた。また「これまでの選挙で主張した公約の一部が政策に取り入れられ実現している。出ることの意義は大きい」とした。
　中村さんは山形県出身。東京教育大学（現つくば大学）卒。私立豊川高校の教員を１９７５年から２００７年まで務めた。新道町在住。
　これまで、現職の竹本氏が出馬を表明しており、前回と同じ構図になる公算が大きい。
【竹下貴信】