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田原で特別展「ドナルド・キーンと渡辺崋山」開幕

カテゴリー:イベント

キーン氏の若かりし頃から紹介=田原市博物館で
キーン氏の若かりし頃から紹介=田原市博物館で
それぞれの思い出を語る誠己さん㊨と角地さん
それぞれの思い出を語る誠己さん㊨と角地さん
キーン氏の私物も展示
キーン氏の私物も展示

 田原市博物館で7日、市制施行20周年記念事業特別展「ドナルド・キーンと渡辺崋山」が始まった。12月3日まで。
 日本文学を広く国外に伝えた世界的権威で、2017年から同館の名誉館長を務めたドナルド・キーン氏(1922~2019)の経歴や活動を150件以上の写真や手紙、自筆文書などで紹介している。地元の偉人で江戸時代後期の田原藩家老渡辺崋山との関わりもある。
 米ニューヨーク市ブルックリンで生まれ、コロンビア大学文学部に入学後、「源氏物語」を読むなどして日本文化に出会った青年期をはじめ、語学将校として太平洋戦争に従軍した際には日本兵の日記や遺書を翻訳して大きな感銘を受け、日本文化についてより強い関心を持ったことなど、その人となりが分かる。交友も広く、川端康成や三島由紀夫といった作家とも親しくやり取りしていた記録がある。
 キーン氏の養子のキーン誠己さんと、晩年のキーン氏の書籍を数多く翻訳した角地幸男さんの対談もあった。約120人が耳を傾けた。
 キーン氏とは初対面ですぐに古くからの親友のような関係になったという2人。誠己さんは「気さくで優しい友達のような先生だった」、角地さんは「年をとってもはつらつとしていて元気だった」などと語って、出会いからを懐かしんだ。
 学芸員によるギャラリートークが21日と11月18日にある。また11月3日には芥川賞作家の平野啓一郎さんによる講演会「キーンさんの思い出」がある。いずれも聴講無料。講演会は予約優先。
 講演会の予約、問い合わせは田原市博物館(0531・22・1720)へ。
【岸侑輝】

 田原市博物館で7日、市制施行20周年記念事業特別展「ドナルド・キーンと渡辺崋山」が始まった。12月3日まで。
 日本文学を広く国外に伝えた世界的権威で、2017年から同館の名誉館長を務めたドナルド・キーン氏(1922~2019)の経歴や活動を150件以上の写真や手紙、自筆文書などで紹介している。地元の偉人で江戸時代後期の田原藩家老渡辺崋山との関わりもある。
 米ニューヨーク市ブルックリンで生まれ、コロンビア大学文学部に入学後、「源氏物語」を読むなどして日本文化に出会った青年期をはじめ、語学将校として太平洋戦争に従軍した際には日本兵の日記や遺書を翻訳して大きな感銘を受け、日本文化についてより強い関心を持ったことなど、その人となりが分かる。交友も広く、川端康成や三島由紀夫といった作家とも親しくやり取りしていた記録がある。
 キーン氏の養子のキーン誠己さんと、晩年のキーン氏の書籍を数多く翻訳した角地幸男さんの対談もあった。約120人が耳を傾けた。
 キーン氏とは初対面ですぐに古くからの親友のような関係になったという2人。誠己さんは「気さくで優しい友達のような先生だった」、角地さんは「年をとってもはつらつとしていて元気だった」などと語って、出会いからを懐かしんだ。
 学芸員によるギャラリートークが21日と11月18日にある。また11月3日には芥川賞作家の平野啓一郎さんによる講演会「キーンさんの思い出」がある。いずれも聴講無料。講演会は予約優先。
 講演会の予約、問い合わせは田原市博物館(0531・22・1720)へ。
【岸侑輝】

キーン氏の若かりし頃から紹介=田原市博物館で
キーン氏の若かりし頃から紹介=田原市博物館で
それぞれの思い出を語る誠己さん㊨と角地さん
それぞれの思い出を語る誠己さん㊨と角地さん
キーン氏の私物も展示
キーン氏の私物も展示

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