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長篠・設楽原の戦い敗走、武田勝頼の退路考察

出版した冊子を持つ髙木さん。左は地図=新城市内で
出版した冊子を持つ髙木さん。左は地図=新城市内で
8月にあったイベントでガイドする髙木さん=新城市愛郷で(提供)
8月にあったイベントでガイドする髙木さん=新城市愛郷で(提供)

新城の髙木さんが自費出版

 新城市郷土研究会の髙木松生さん(79)が、1575年にあった「長篠・設楽原の戦い」で敗れた武田勝頼の軌跡を考察した冊子「勝頼『退却の道』を辿(たど)る」を自費出版した。A4判、36㌻。
 勝頼の退路は諸説ある。その一つに、戦いで敗れた後、田峯城主の菅沼定忠に伴われて敗走したが、城に入れず、山中で一晩隠れた翌日に武節城にたどり着いたと伝わるものがある。
 郷土の歴史を探ろうと2018年11月から勝頼の退路を調査した。今年1月までの4年2カ月、新城市竹広の設楽原古戦場跡地から豊田市の武節城までの71㌔を歩いた。道路のない場所で迷って引き返すなどの困難もあったという。「目印となる道標がなかったので別の日に再度訪れたこともあった。別の場所では反対側からアプローチしたら解ったところもある」と振り返る。
 沿線の住民にも聞き取りを続けた。「勝頼が豊川の左岸と右岸のどちらを通ったかというのは、住民から聴いても異なる部分があった」と話す。
 現地で撮りためた写真は1000枚以上あった。それを地図に落とし込み、ルートを推察した。冊子には写真と地図も載せた。
 今年8月には愛知東農協の主催で現地を歩くガイドも務めた。25年は長篠・設楽原の戦いから450年の節目を迎えることから「今後、武田勝頼に興味を持った人たちは、歩いて考察を深めてほしい」と話す。
 税込み2200円。市設楽原歴史資料館、市長篠城址史跡保存館、道の駅「したら」、精文館書店本店、本の豊川堂本店などで販売中。問い合わせは髙木さん(090・2610・5267)へ。
【安藤聡】

新城の髙木さんが自費出版

 新城市郷土研究会の髙木松生さん(79)が、1575年にあった「長篠・設楽原の戦い」で敗れた武田勝頼の軌跡を考察した冊子「勝頼『退却の道』を辿(たど)る」を自費出版した。A4判、36㌻。
 勝頼の退路は諸説ある。その一つに、戦いで敗れた後、田峯城主の菅沼定忠に伴われて敗走したが、城に入れず、山中で一晩隠れた翌日に武節城にたどり着いたと伝わるものがある。
 郷土の歴史を探ろうと2018年11月から勝頼の退路を調査した。今年1月までの4年2カ月、新城市竹広の設楽原古戦場跡地から豊田市の武節城までの71㌔を歩いた。道路のない場所で迷って引き返すなどの困難もあったという。「目印となる道標がなかったので別の日に再度訪れたこともあった。別の場所では反対側からアプローチしたら解ったところもある」と振り返る。
 沿線の住民にも聞き取りを続けた。「勝頼が豊川の左岸と右岸のどちらを通ったかというのは、住民から聴いても異なる部分があった」と話す。
 現地で撮りためた写真は1000枚以上あった。それを地図に落とし込み、ルートを推察した。冊子には写真と地図も載せた。
 今年8月には愛知東農協の主催で現地を歩くガイドも務めた。25年は長篠・設楽原の戦いから450年の節目を迎えることから「今後、武田勝頼に興味を持った人たちは、歩いて考察を深めてほしい」と話す。
 税込み2200円。市設楽原歴史資料館、市長篠城址史跡保存館、道の駅「したら」、精文館書店本店、本の豊川堂本店などで販売中。問い合わせは髙木さん(090・2610・5267)へ。
【安藤聡】

出版した冊子を持つ髙木さん。左は地図=新城市内で
出版した冊子を持つ髙木さん。左は地図=新城市内で
8月にあったイベントでガイドする髙木さん=新城市愛郷で(提供)
8月にあったイベントでガイドする髙木さん=新城市愛郷で(提供)

カテゴリー:社会・経済

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