災害時に役立つタウンページ豊橋版

　ＮＴＴタウンページが避難所や公衆電話のマップなどを掲載した冊子「防災×医療タウンページ２０１７年豊橋市版」を作り、発刊式が豊橋市役所で開かれた。同市版は初めてで、順次、市内の全世帯、企業の事務所に届けられている。
　市と同社が一昨年11月に取り交わした協定書に基づき、市は避難所や津波避難ビルなど、同社は公衆電話の情報を提供し合った。
　冊子はＢ５判16㌻のカラー。避難所と公衆電話の場所が分かるほか、災害への備え、応急手当方法、災害の後始末と生活再建などに関しても載せている。
　式は23日にあり、ＮＴＴタウンページ中部営業本部の今関修一本部長が佐原光一市長に冊子を手渡し「防災タウンページは昨年度まで、県内は名古屋市だけだったが、今年度から新たに13市町村で発行。市民の皆さんの防災に役立つものと思う」とあいさつした。
　佐原市長は「知りたい情報がコンパクトにまとめられている。災害時にネット回線が使えなくても冊子が役に立つ」と述べ、市民に対して「１度目を通し、目立つところに置いて、いざという時に手を伸ばしてほしい」と話した。
　16万４９００部発行し、配布が始まっている。
（中村晋也）