26日にドラフト、東三河ゆかり2選手ら紹介

　プロ野球ドラフト会議が26日午後４時50分から、東京都内で開かれる。プロ入りを目指す東三河ゆかりの選手を紹介する。
　注目は、愛知学院大の渡邊蒼投手（豊橋市出身）。最速１５０㌔の直球、チェンジアップなどで打者を打ち取る。兄の影響で小学１年から地元チームで野球を始めた。投手を本格的に始めたのは高校時代。強豪の岐阜中京に兄の背中を追いかけ入部した。
　愛知学院大に進学。最初の２年は右肩をけがしリハビリに費やした。先が見えず心が折れそうな時もあったというが「同じけがをした千賀投手の動画を見て、自分を奮い立たせた」と話した。３年春、公式戦で先発や中継ぎを任されるようになった。「仲間を背に投げるのは楽しい」と野球の面白さを思い出した。４年春の１部と２部の入れ替え戦で９回に登場。１５０㌔に到達し、周囲を驚かせた。
　ドラフトについては「選ばれるかどうか緊張している」と語った。
　準硬式野球からプロ入りを目指す中京大の道崎亮太投手（田原市出身）にも注目したい。最速１４７㌔の力強い直球とスプリットが持ち味の右腕。今春のリーグ戦では投手３冠を達成するなどリーグを代表する投手だ。
　甲子園常連校の東邦高校に入学。だが、同世代にエースで４番の石川昂弥（中日）ら好投手が多く、公式戦では１試合のみの登板に終わった。
　転機は東邦の森田泰弘前監督に勧められ、名門中京大の準硬式野球に入部が決まったこと。だが、準硬式球は滑りやすく制球難に苦しんだ。１年秋の初登板は四球を連発、一死も取れず降板した。それでもバッティングピッチャーを地道に続けて球質や制球力を磨き、２年秋の「９ブロック大会」で１４７㌔を記録。無失点に抑えると、「投手としてやっていける」と自信につながった。
　３年では主に中継ぎ、４年からは先発の柱としてチームを支えた。「先発転向後は、試合展開をみて力配分を考えた投球ができるようになった」と成長を口にする。
　朝６時から10時まで練習。中野将監督は「野球に向上心を持ち取り組む姿勢がすばらしい」と評価する。今春には複数球団のスカウトも視察に訪れた。「一番上のステージに挑戦したい」と志望届を提出、ドラフトについては「変に意識せず、けがに気を付け練習に取り組みたい」と語った。
　他に、Ｕ15日本代表に選ばれた経験のある愛知大学の北田雅也投手の名前が挙がる。
【北川壱暉】