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豊橋の書家・浜野さんがアルゼンチンで魅力PR

ワークショップで指導する浜野さん=アルゼンチンのネウケンで(Cortesia MNBA Neuquen提供)
ワークショップで指導する浜野さん=アルゼンチンのネウケンで(Cortesia MNBA Neuquen提供)

体験講座や実演で自筆文字の力を訴え

 豊橋市北山町の書道家浜野龍峰さんが10月31日、アルゼンチンのネウケンにある国立美術館で、書のワークショップと講演、デモンストレーションをした。
 現地の日本大使館の協力で、書の魅力を発信しようと企画。日本語を習っているグラフィックデザイナー、インテリアデザイナー、詩人ら35人が参加した。
 ワークショップでは参加者たちが、「夢」などの字を毛筆で書いた。講演では、筆やペンで字を書くことの大切さを伝えた。太平洋戦争で特攻隊になった若者の自筆の遺書について触れ、「彼らが書いた文字には力がある」と述べた。一方で「スマホでタップした文字には、これほどの力がない。文字を自筆で書くことが大切」と訴えた。
 デモンストレーションでは、縦3㍍、横2・4㍍の白布に篆書(てんしょ)で「海山」と書いた。出典は万葉集で、「海は死ぬか。山は死ぬか」の問いに、「死ぬからこそ海の潮は引き、山は枯れる」と答える一節を引用した。生きるものには限りがあり、互いを敬うことの大切さと同時に、戦争の愚かさを伝えた。
 浜野さんは「スマホが全盛の今だからこそ、文字を手で書くことの大切さを伝えたかった」と話した。
 2000年以降、書の文化を世界に広げようと定期的に海外で活動しており、南米へは14年から訪問を続けている。
【竹下貴信】

体験講座や実演で自筆文字の力を訴え

 豊橋市北山町の書道家浜野龍峰さんが10月31日、アルゼンチンのネウケンにある国立美術館で、書のワークショップと講演、デモンストレーションをした。
 現地の日本大使館の協力で、書の魅力を発信しようと企画。日本語を習っているグラフィックデザイナー、インテリアデザイナー、詩人ら35人が参加した。
 ワークショップでは参加者たちが、「夢」などの字を毛筆で書いた。講演では、筆やペンで字を書くことの大切さを伝えた。太平洋戦争で特攻隊になった若者の自筆の遺書について触れ、「彼らが書いた文字には力がある」と述べた。一方で「スマホでタップした文字には、これほどの力がない。文字を自筆で書くことが大切」と訴えた。
 デモンストレーションでは、縦3㍍、横2・4㍍の白布に篆書(てんしょ)で「海山」と書いた。出典は万葉集で、「海は死ぬか。山は死ぬか」の問いに、「死ぬからこそ海の潮は引き、山は枯れる」と答える一節を引用した。生きるものには限りがあり、互いを敬うことの大切さと同時に、戦争の愚かさを伝えた。
 浜野さんは「スマホが全盛の今だからこそ、文字を手で書くことの大切さを伝えたかった」と話した。
 2000年以降、書の文化を世界に広げようと定期的に海外で活動しており、南米へは14年から訪問を続けている。
【竹下貴信】

ワークショップで指導する浜野さん=アルゼンチンのネウケンで(Cortesia MNBA Neuquen提供)
ワークショップで指導する浜野さん=アルゼンチンのネウケンで(Cortesia MNBA Neuquen提供)

カテゴリー:社会・経済

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