フェニックス、ホーム豊橋で今季最多4555人

河村人気でチケット完売

　バスケットボールＢリーグの三遠ネオフェニックスは８日夜、豊橋市総合体育館で横浜ビー・コルセアーズと対戦。延長にもつれ込む接戦となり94対93で勝利した。人気の横浜のエース河村勇輝選手が古巣と対戦するとあってチケットは完売。観客動員は豊橋で今季最多の４５５５人を記録した。
　第１Ｑ（クオーター）の序盤から点を奪い合う展開を経て、ペースをつかんだ三遠が８点差で３Ｑを終えた。最終Ｑは横浜が追い上げ、残り２分11秒に河村選手のアシストからオリバー選手が同点ゴール。延長戦にもつれ込んだ。
　延長も一進一退の攻防が続き、残り15秒で河村選手が逆転のミドルシュートを決めた。「万事休す」と誰もが思った残り４秒、メイテン選手がゴール下の混戦から再逆転。激戦を制した。
　三遠の大野篤史ヘッドコーチは試合後に「負けたと思った」と一言。10アシストの活躍だった大浦颯太選手について「の河村選手にボールを渡せないよう、いい仕事をした」とたたえた。大浦選手は「マークは意図したわけでなく、むしろ自分が付かれていたのかもしれない。他の選手が決め切ってくれ、役割をうまく果たせた」などと振り返った。
　河村選手は古巣との戦いについて「昨季の対戦では負傷で出られず残念だった。Ｂリーグでのキャリアをスタートしたフェニックスでの経験が今に通じている。地元ファンに成長した姿を見せたいと思った。次回以降も対戦が楽しみ」と語った。
　フェニックスは10勝２敗の中地区２位で同率首位の川崎を追う。次節は11～12日に豊橋に茨城ロボッツを迎える。２日とも午後３時５分試合開始。
【加藤広宣】