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明治神宮大会ベスト4の豊川高 春に向け課題も

カテゴリー:スポーツ

1本塁打3打点の大活躍だったモイセエフ㊨と、チームを支える鈴木貫=神宮球場で
1本塁打3打点の大活躍だったモイセエフ㊨と、チームを支える鈴木貫=神宮球場で

 豊川は明治神宮大会で4強入りを果たした。不動の3番・モイセエフ(2年)、チームの精神的支柱の鈴木貫主将(同)の存在が大きかった。一方で、今後に向けて課題が見つかった。

 38年ぶり出場の豊川はの初戦は、甲子園常連の高知(四国)。2点ビハインドで迎えた最終回、モイセエフの右犠飛で追いつき、延長戦に入った。十一回、この日3安打の高橋が中越え二塁打を放ち、逆転サヨナラ勝ち。一方で、星稜(北信越)との準決勝では、格の違いを見せつけられた。好投手の道本から7安打3得点と意地を見せたが、5回まで15失点と試合を作れなかった。
 この大会で目立ったのはモイセエフ。2試合で1本塁打3打点と文句なしの活躍を見せた。
 高知戦の第3打席で彼の対応力が光った。それまで打てていなかった辻本のスライダーを捉え、右翼線に痛烈な二塁打。反撃のきっかけとなる1点を奪った。「前の打席でスライダーに合っていなかったので、次も来ると思っていた」と読みきった一打だった。長谷川裕記監督は「1打席目はボールになるスライダーで三振したが、次は見送れていた。そこが彼の強み」とたたえた。
 この快進撃を支えたのは鈴木貫で武市啓志コーチに「誰よりも練習に取り組んできた。MVPは貫太だと思う」と言わせるほどの努力家。ピンチの場面で投手に駆け寄り声をかけるなどした。
 軽快な守備でピンチを何度も救ってきた。「身長が低くパワーも劣るので、負けたくない」と、多くのノックを受けて守備力向上に取り組んだ。高知戦では悪送球も出た。武市コーチは「どんな場面でも安定したプレーができるように」とさらなる成長を期待する。
 今大会で豊川は、打撃では全国の強豪校に引けを取らなかった。今後は鈴木爽や中西ら投手をどう固めていくかが注目される。長谷川監督は「この舞台に立ったから、この冬、気を引き締めて鍛え直したい」と話した。
【北川壱暉】

 豊川は明治神宮大会で4強入りを果たした。不動の3番・モイセエフ(2年)、チームの精神的支柱の鈴木貫主将(同)の存在が大きかった。一方で、今後に向けて課題が見つかった。

 38年ぶり出場の豊川はの初戦は、甲子園常連の高知(四国)。2点ビハインドで迎えた最終回、モイセエフの右犠飛で追いつき、延長戦に入った。十一回、この日3安打の高橋が中越え二塁打を放ち、逆転サヨナラ勝ち。一方で、星稜(北信越)との準決勝では、格の違いを見せつけられた。好投手の道本から7安打3得点と意地を見せたが、5回まで15失点と試合を作れなかった。
 この大会で目立ったのはモイセエフ。2試合で1本塁打3打点と文句なしの活躍を見せた。
 高知戦の第3打席で彼の対応力が光った。それまで打てていなかった辻本のスライダーを捉え、右翼線に痛烈な二塁打。反撃のきっかけとなる1点を奪った。「前の打席でスライダーに合っていなかったので、次も来ると思っていた」と読みきった一打だった。長谷川裕記監督は「1打席目はボールになるスライダーで三振したが、次は見送れていた。そこが彼の強み」とたたえた。
 この快進撃を支えたのは鈴木貫で武市啓志コーチに「誰よりも練習に取り組んできた。MVPは貫太だと思う」と言わせるほどの努力家。ピンチの場面で投手に駆け寄り声をかけるなどした。
 軽快な守備でピンチを何度も救ってきた。「身長が低くパワーも劣るので、負けたくない」と、多くのノックを受けて守備力向上に取り組んだ。高知戦では悪送球も出た。武市コーチは「どんな場面でも安定したプレーができるように」とさらなる成長を期待する。
 今大会で豊川は、打撃では全国の強豪校に引けを取らなかった。今後は鈴木爽や中西ら投手をどう固めていくかが注目される。長谷川監督は「この舞台に立ったから、この冬、気を引き締めて鍛え直したい」と話した。
【北川壱暉】

1本塁打3打点の大活躍だったモイセエフ㊨と、チームを支える鈴木貫=神宮球場で
1本塁打3打点の大活躍だったモイセエフ㊨と、チームを支える鈴木貫=神宮球場で

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