藤原さんが文科大臣表彰 豊橋の文化振興に尽力

　豊橋文化振興財団前理事長で「三光製作所」社長の藤原俊男さんが、文化庁の「２０２３年度地域文化功労者表彰（文部科学大臣表彰）」に決まり、京都であった式で表彰された。
　全国各地で芸術文化の振興、文化財の保護など、地域文化の振興に功績があった個人や団体を文科相が表彰する。１９８３年度から続く。
　「芸術文化分野」で表彰された藤原さんは、98年に豊橋文化振興財団理事に就任、副理事長を経て２０１６年度から理事長を務めた。19～20年度は県文化協会連合会会長として県内の文化振興推進活動に尽くした。その後、県文化振興事業団の役を今年６月まで務めた。
　「『衣、食、住、習、遊、学』など、文化の範囲は広く捉えられるようになってきている。文化芸術、芸能は人生を豊かにする。現代社会において各時代の文化活動を彩った先人の歩みを改めて心に留め置き、培ってきた教訓として今後の文化振興に生かせれば、文化芸術、芸能が市民にとってより手近なものとなる。豊かさを実感でき活力ある地域づくりにつながるのではないか」と藤原さん。「表彰の知らせを聞いて驚いた。東三河は文化活動が熱心な地域。若い人たちを巻き込み、『文化のまち豊橋』が絶えないようにしたいと思っている」と語った。
【田中博子】