豊橋で辻氏と山田氏が地域農業をテーマに対談

　次期衆院選で愛知15区から出馬を予定する弁護士の辻恵氏（れいわ）は19日夜、豊橋市の「ホテルシーパレスリゾート」で地域農業をテーマにトークイベントを開いた。弁護士で元農相の山田正彦氏を迎え、食の安全保障と農業を取り巻く課題について対談した。
　対談で、３年前に国会で成立した種苗法改正に伴う自家採種の禁止について意見交換した。
　山田氏は大手化学メーカーの人気米品種の交配不良に伴い、種苗販売会社へ出荷できなくなった今年２月の出来事を紹介。国の管理と規制の必要性を訴えた。
　辻氏は地域の声を元に「国際競争の激化で農業は大規模化なしには成り立たなくなった。漁業も含めた１次産業が破壊されかねず、地方から声を上げるべきだ」と持論を述べた。
　山田氏も「欧米は食糧分野の保護は手厚いが日本は市場任せだ。これでは外国産農産物には勝てない。今こそ農家への戸別補償を復活させるべきだ」などと主張した。
【加藤広宣】