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豊川「御油の松並木」が天然記念物指定80年

天然記念物指定80年を迎えた御油の松並木=豊川市御油町で
天然記念物指定80年を迎えた御油の松並木=豊川市御油町で

12月2~3日にイベント

 豊川市の「御油の松並木」が、国の天然記念物に指定されてから80年を迎えた。地元の御油連区などが「80年記念イベント」を松並木周辺で12月2~3日に開く。
 徳川家康が関ケ原の合戦に勝った後、江戸を起点とする街道の整備に着手した。その一つが東海道で、街道沿いに松などが植えられた。今も残るのが御油の松並木だ。
 昭和に入り、第二次世界大戦が始まると、造船用の材料や燃料が不足したため、全国各地の松並木が伐採の対象になった。豊川市でも国府町の松並木が切られたとの記録が残る。御油では地元住民が天然記念物への指定を働きかけ、1944年11月7日に指定され、伐採を回避した。
 江戸時代には約650本あった松だが、枯れるなどして1960年代には約170本まで減った。そこで72年に町民らが「御油松並木愛護会」を結成し、植樹活動を始めた。今も続いており、約340本まで回復した。
 2日は前夜祭で、松並木公園に約500本の竹あかりが並ぶほか、琴や尺八、二胡などの演奏がある。3日は車両通行止めにする。また同公園にキッチンカーが登場するほか、松ぼっくりアート体験などができる。子どもに大人気の遊具「ふわふわいなりん」も楽しめる。
 御油連区長の峯野佳明さんは「天然記念物指定80年だけでなく、愛護会結成50年など、松並木にとってさまざまな節目の年。多くの人に歩いてもらい、江戸風情を感じてほしい」と話す。問い合わせは御油生涯学習センター(0533・87・7214)へ。
【竹下貴信】

12月2~3日にイベント

 豊川市の「御油の松並木」が、国の天然記念物に指定されてから80年を迎えた。地元の御油連区などが「80年記念イベント」を松並木周辺で12月2~3日に開く。
 徳川家康が関ケ原の合戦に勝った後、江戸を起点とする街道の整備に着手した。その一つが東海道で、街道沿いに松などが植えられた。今も残るのが御油の松並木だ。
 昭和に入り、第二次世界大戦が始まると、造船用の材料や燃料が不足したため、全国各地の松並木が伐採の対象になった。豊川市でも国府町の松並木が切られたとの記録が残る。御油では地元住民が天然記念物への指定を働きかけ、1944年11月7日に指定され、伐採を回避した。
 江戸時代には約650本あった松だが、枯れるなどして1960年代には約170本まで減った。そこで72年に町民らが「御油松並木愛護会」を結成し、植樹活動を始めた。今も続いており、約340本まで回復した。
 2日は前夜祭で、松並木公園に約500本の竹あかりが並ぶほか、琴や尺八、二胡などの演奏がある。3日は車両通行止めにする。また同公園にキッチンカーが登場するほか、松ぼっくりアート体験などができる。子どもに大人気の遊具「ふわふわいなりん」も楽しめる。
 御油連区長の峯野佳明さんは「天然記念物指定80年だけでなく、愛護会結成50年など、松並木にとってさまざまな節目の年。多くの人に歩いてもらい、江戸風情を感じてほしい」と話す。問い合わせは御油生涯学習センター(0533・87・7214)へ。
【竹下貴信】

天然記念物指定80年を迎えた御油の松並木=豊川市御油町で
天然記念物指定80年を迎えた御油の松並木=豊川市御油町で

カテゴリー:社会・経済

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