高齢者ら集える喫茶店に

蒲郡「Ｍａｉ　Ｃａｆｅ」が８日オープン

　高齢者らに集ってもらえる喫茶店「Ｍａｉ　Ｃａｆｅ」が蒲郡市松原町で８日にオープンする。店主の鈴木舞さん（46）は開業に向けて準備を進めている。
　鈴木さんは、社会福祉士や介護福祉士の資格を持ち、豊川市でケアマネジャーをしていた。５年前から車いすの人や高齢者、認知症の人が気軽に訪れ、のんびりできる場所をつくり、地域の人が行き来できる居場所にしたいと考えていた。
　海のまち「がまごおり」の特色を生かした明るい場所にしようと、海の近くで物件を探し始めた。２年前に竹島水族館近くで土地を見つけた。
　店内はバリアフリーで車いすの人が移動しやすいよう、広々とした空間にした。カウンターやテーブル、ソファの計32席。内装はオールドアメリカンを意識し、レンガ風のタイルでレトロな雰囲気にした。プロジェクターがある。将来は相撲や高校野球などを広い壁面で観戦できるようにする。多くの人が楽しめる企画やケアマネジャーの知識を生かした介護相談なども受けたいとしている。
　入り口にスロープを設置したほか、ペットを連れて利用できるようドッグスペースをつくった。近くには水族館や竹島などの観光地があることから、テークアウトできる窓口も取り付けた。
　メニューは「竹島」「大島」「小島」と名付けた３種類の自家製ケーキセット。ショートケーキ、昭和に誕生した「タヌキケーキ」など懐かしの味が日替わりで楽しめる。８５０～１１００円（税込み）。蒲郡特産のミカンを使った自家製ソースを絡めたソフトクリームや軽食のパニーニ、コーヒーなどのドリンクがある。
　鈴木さんは「心も体もバリアフリーな居心地のいい場所を追求していきます」と笑顔で話した。午前10時～午後５時。月曜と火曜定休。問い合わせは「Ｍａｉ　Ｃａｆｅ」（０５３３・95・１９９５）へ。
【林大二朗】