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野良猫の手術費、豊川市が一般財源で助成

餌をもらう地域猫=豊川市内で(提供)
餌をもらう地域猫=豊川市内で(提供)
地域猫活動に対する県内市町村の助成状況。緑は現金、黄はチケットでの助成
地域猫活動に対する県内市町村の助成状況。緑は現金、黄はチケットでの助成

 豊川市は、飼い主のいない猫(野良猫)の手術費を一般財源で助成し、地域猫活動を推進する方針を固めた。竹本幸夫市長が明らかにした。
 地域猫活動は竹本市長の1期目の選挙公約になっていた。2019年に当選し20年5月から自治体によるガバメントクラウドファンディング(GCF)で100万円を目標に寄付を募ったところ、90日間で504万7492円を集めた。
 この資金がなくなったため、22年9月から200万円を目標に再びGCFを始め、222万6000円を集めた。
 この寄付金を元に、地域猫活動団体が不妊・去勢手術をする際、1匹あたり雌は1万2000円を、雄は7000円を上限に補助金を出している。20年度は127万3600円(不妊102、去勢86)、21年度は211万8000円(不妊161、去勢146)、22年度は188万3900円(不妊139、去勢126)を支援した。
 今年度も継続している。来年度の途中で資金が終わる見通しとなっている。
 3回目のGCFという選択もあったが、今後は一般財源を充てることを決断した。竹本市長は取材に「GCFで市が資金を集めると、保護団体が活動資金を集めにくくなるとの指摘を受け、一般財源を使う方向で検討している。財源が変わっても切れ目なく支援できるようにしていく」と話した。
 県内54市町村のうち、何らかの助成をしているのが41で、未対応は東三河では新城市、田原市、東栄町など13となっている。
 豊川市で地域猫活動を続ける「前山ネコの会」の上田法果さんは「自主財源化は重要で、長期的に継続する必要があります。環境問題として地域猫活動に取り組んでる地域は増えていますが、理解促進や周知がされてないところも残ります。豊川市の助成は、比較的手続きがしやすいので、多くの地域で活用してほしい」とコメントした。
【竹下貴信】

 豊川市は、飼い主のいない猫(野良猫)の手術費を一般財源で助成し、地域猫活動を推進する方針を固めた。竹本幸夫市長が明らかにした。
 地域猫活動は竹本市長の1期目の選挙公約になっていた。2019年に当選し20年5月から自治体によるガバメントクラウドファンディング(GCF)で100万円を目標に寄付を募ったところ、90日間で504万7492円を集めた。
 この資金がなくなったため、22年9月から200万円を目標に再びGCFを始め、222万6000円を集めた。
 この寄付金を元に、地域猫活動団体が不妊・去勢手術をする際、1匹あたり雌は1万2000円を、雄は7000円を上限に補助金を出している。20年度は127万3600円(不妊102、去勢86)、21年度は211万8000円(不妊161、去勢146)、22年度は188万3900円(不妊139、去勢126)を支援した。
 今年度も継続している。来年度の途中で資金が終わる見通しとなっている。
 3回目のGCFという選択もあったが、今後は一般財源を充てることを決断した。竹本市長は取材に「GCFで市が資金を集めると、保護団体が活動資金を集めにくくなるとの指摘を受け、一般財源を使う方向で検討している。財源が変わっても切れ目なく支援できるようにしていく」と話した。
 県内54市町村のうち、何らかの助成をしているのが41で、未対応は東三河では新城市、田原市、東栄町など13となっている。
 豊川市で地域猫活動を続ける「前山ネコの会」の上田法果さんは「自主財源化は重要で、長期的に継続する必要があります。環境問題として地域猫活動に取り組んでる地域は増えていますが、理解促進や周知がされてないところも残ります。豊川市の助成は、比較的手続きがしやすいので、多くの地域で活用してほしい」とコメントした。
【竹下貴信】

餌をもらう地域猫=豊川市内で(提供)
餌をもらう地域猫=豊川市内で(提供)
地域猫活動に対する県内市町村の助成状況。緑は現金、黄はチケットでの助成
地域猫活動に対する県内市町村の助成状況。緑は現金、黄はチケットでの助成

カテゴリー:政治・行政

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