豊橋の若菜荘で書道パフォーマンス

　豊橋市野依町の軽費老人ホーム「若菜荘」で、利用者らによる書道パフォーマンスがあった。市内の書家、光花（ひかりはな）さんと同荘書道倶楽部の有志が参加した。
　光花さんは賞状一級揮毫士（きごうし）として長年活動する傍ら、オリジナルの「遊び文字」を使った作品制作や発表にも力を入れる。若菜荘では長年月２回の指導を続けており、書道パフォーマンスも毎年の恒例イベント。法人の文化祭で披露していたが、新型コロナウイルス禍後は施設内で開いている。
　光花さんと利用者ら10人が参加。11月の教室で練習して本番に臨んだ。大きな紙に光花さんが朱墨で「翔」としたため、周囲に利用者が「いつまでも夢を」「追いかける人生でありたい」「ハロー」「たのしい！」などの文字を墨やカラフルなポスターカラーで分筆。一人書き終わるごとに周囲から拍手が起こり、利用者らも笑顔をみせていた。
　「書道の楽しみや達成感を味わってほしい」と光花さん。完成した作品は施設玄関に飾られるという。
【田中博子】