防災グッズに関心高まる
17日で阪神淡路大震災から29年を迎える。元日に起きた能登半島地震を受けて、防災グッズなど災害時の備えに関心が高まっている。豊橋市内の企業でも、防災グッズの開発や販売を通して、対策を呼び掛けている。
「地震の影響で、防災対策に関心を持つ人が増えている」。ホームセンターチェーン「カインズ蒲郡店」の担当者だ。1月第1週の防災関連グッズの売り上げは前年同期比4556%。防災トイレが1085%だった。アルファ化米や水なども、シニア層を中心によく売れているという。
防災対策のニーズの高まりに応えようと、豊橋市内の企業も防災グッズの開発や販売を進めている。メッシュフィルターや高性能マスクの加工販売「くればぁ」(下地町)は、防災便利グッズ「魔法のポケット」の一般販売を始めた。普段は壁に掛けて防災用品や日用品などを入れる「ウォールポケット」として使い、災害時は多機能ポケットを備えた防水ポンチョや持ち出し用のリュックサックに早変わりする。
2022年秋に2人の子を育てる石橋衣理社長が発案。テレビで豪雨被害のニュースを見たのがきっかけだった。災害時に小さな子を連れて、どうすれば素早く安心して避難所に行けるか。思いついたのが、このグッズだった。
「防災を日常に溶け込ませる」を大切に、試作を繰り返して約8カ月で完成した。石橋社長は「何から備えたらいいか分からない人は、手に取ってほしい」と話す。1万9800円(税込み)。問い合わせは、くればぁ(0532・51・4151)へ。
家具製造の「老津木工」(老津町)は、ガラス戸のアクリル板への取り換え工事を進める。能登半島地震以降、問い合わせが増えているという。
21年に松井誠社長の父が亡くなり、実家で独り暮らしする母への心配で始めた。阪神大震災では、建物の中でガラスが割れ、けがをした人が約3割いるなど、日本家屋に多いガラス戸は地震の揺れに弱いことで知られている。そこで、強度が高く、断熱性や遮光性に優れている「アクリルボード」を導入した。
設置費用は1枚2万円。建具の調整などは別途料金がかかる。問い合わせは、老津木工(0532・23・2528)へ。
【北川壱暉】
17日で阪神淡路大震災から29年を迎える。元日に起きた能登半島地震を受けて、防災グッズなど災害時の備えに関心が高まっている。豊橋市内の企業でも、防災グッズの開発や販売を通して、対策を呼び掛けている。
「地震の影響で、防災対策に関心を持つ人が増えている」。ホームセンターチェーン「カインズ蒲郡店」の担当者だ。1月第1週の防災関連グッズの売り上げは前年同期比4556%。防災トイレが1085%だった。アルファ化米や水なども、シニア層を中心によく売れているという。
防災対策のニーズの高まりに応えようと、豊橋市内の企業も防災グッズの開発や販売を進めている。メッシュフィルターや高性能マスクの加工販売「くればぁ」(下地町)は、防災便利グッズ「魔法のポケット」の一般販売を始めた。普段は壁に掛けて防災用品や日用品などを入れる「ウォールポケット」として使い、災害時は多機能ポケットを備えた防水ポンチョや持ち出し用のリュックサックに早変わりする。
2022年秋に2人の子を育てる石橋衣理社長が発案。テレビで豪雨被害のニュースを見たのがきっかけだった。災害時に小さな子を連れて、どうすれば素早く安心して避難所に行けるか。思いついたのが、このグッズだった。
「防災を日常に溶け込ませる」を大切に、試作を繰り返して約8カ月で完成した。石橋社長は「何から備えたらいいか分からない人は、手に取ってほしい」と話す。1万9800円(税込み)。問い合わせは、くればぁ(0532・51・4151)へ。
家具製造の「老津木工」(老津町)は、ガラス戸のアクリル板への取り換え工事を進める。能登半島地震以降、問い合わせが増えているという。
21年に松井誠社長の父が亡くなり、実家で独り暮らしする母への心配で始めた。阪神大震災では、建物の中でガラスが割れ、けがをした人が約3割いるなど、日本家屋に多いガラス戸は地震の揺れに弱いことで知られている。そこで、強度が高く、断熱性や遮光性に優れている「アクリルボード」を導入した。
設置費用は1枚2万円。建具の調整などは別途料金がかかる。問い合わせは、老津木工(0532・23・2528)へ。
【北川壱暉】