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渥美窯復元へ 豊橋で貫通式

貫通式に参加した稲吉さんと友人ら=豊橋市内で
貫通式に参加した稲吉さんと友人ら=豊橋市内で
窯の中で笑顔の稲吉さん
窯の中で笑顔の稲吉さん

 「渥美窯」の復元を豊橋市内で目指している同市前田南2の陶芸家稲吉オサムさん(47)は16日、窯の貫通式を開いた。協力している約20人の友人らが訪れて祝った。
 窯作りは昨春スタートした。最初の窯は途中で水が流れる層にぶつかってしまい断念。2度目の挑戦で完成した。長さ8・4㍍、幅2㍍、高さ1・5㍍で、少し小ぶりながら渥美窯と同じ形で作った。
 手作業が中心。小さなスコップで少しずつ掘り進め、土を出した。大変な作業で友人の協力で完成にこぎつけた。
 式では、稲吉さんが完成した窯の中を通ったほか、鏡開き、万歳三唱などをした。友人らが「無事に完成して良かった」などと述べた。
 2月と3月に空たきして中を乾燥させ、4月に約10日間かけてつぼ、かめ、茶わんを当時の手法で焼く。5月に窯出しし、展示会を予定している。
 関係者は「700~800年前に使われていた窯を同じ形で復元し、当時のやり方で陶器を焼くことは全国でも前例がない。意義ある挑戦」と評価する。
 稲吉さんは「20年近く前に、田原市の二ツ坂古窯の発掘調査を見学した時、この時代の窯を復元して陶器を焼いてみたいと思った。その後、場所探しを続けてきて、やっと見つかった。多くの皆さんの協力で、窯の形ができあがった。とてもうれしい」と笑顔で語った。
 渥美窯は平安から鎌倉時代に渥美半島から豊橋南部にかけて用いられていた窯で、日本三大古窯の一つに数えられている。国宝に指定された焼き物もある。
【竹下貴信】

 「渥美窯」の復元を豊橋市内で目指している同市前田南2の陶芸家稲吉オサムさん(47)は16日、窯の貫通式を開いた。協力している約20人の友人らが訪れて祝った。
 窯作りは昨春スタートした。最初の窯は途中で水が流れる層にぶつかってしまい断念。2度目の挑戦で完成した。長さ8・4㍍、幅2㍍、高さ1・5㍍で、少し小ぶりながら渥美窯と同じ形で作った。
 手作業が中心。小さなスコップで少しずつ掘り進め、土を出した。大変な作業で友人の協力で完成にこぎつけた。
 式では、稲吉さんが完成した窯の中を通ったほか、鏡開き、万歳三唱などをした。友人らが「無事に完成して良かった」などと述べた。
 2月と3月に空たきして中を乾燥させ、4月に約10日間かけてつぼ、かめ、茶わんを当時の手法で焼く。5月に窯出しし、展示会を予定している。
 関係者は「700~800年前に使われていた窯を同じ形で復元し、当時のやり方で陶器を焼くことは全国でも前例がない。意義ある挑戦」と評価する。
 稲吉さんは「20年近く前に、田原市の二ツ坂古窯の発掘調査を見学した時、この時代の窯を復元して陶器を焼いてみたいと思った。その後、場所探しを続けてきて、やっと見つかった。多くの皆さんの協力で、窯の形ができあがった。とてもうれしい」と笑顔で語った。
 渥美窯は平安から鎌倉時代に渥美半島から豊橋南部にかけて用いられていた窯で、日本三大古窯の一つに数えられている。国宝に指定された焼き物もある。
【竹下貴信】

貫通式に参加した稲吉さんと友人ら=豊橋市内で
貫通式に参加した稲吉さんと友人ら=豊橋市内で
窯の中で笑顔の稲吉さん
窯の中で笑顔の稲吉さん

カテゴリー:社会・経済

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