豊橋市中央図書館で企画展「平安京のカタチ」

　豊橋市羽根井町の市中央図書館１階で、紫式部が主人公のＮＨＫ大河ドラマ「光る君へ」の放送に合わせた企画展「平安京のカタチ～紫式部の生きた時代～」が開かれている。平安時代の暮らしぶりや、ドラマの時代背景などについて、図書館資料や「源氏物語」の描写でひも解く。２月19日まで。
　平安貴族の衣食住や、天災に見舞われた平安京の様相について紹介する。司文庫や羽田八幡宮文庫などの平安時代に関する貴重な所蔵資料約40点、全54帖（じょう）からなる源氏物語のあらすじを解説したパネル10点を展示している。
　「源氏物語」は、下級貴族の子どもとして生まれた紫式部が、主人公光源氏の誕生から孫の世代までの約70年余を描いた世界最古の長編物語。
　担当の山田拓実さんは「みやびなイメージがある平安時代だが、実際には政変や災害などが相次いで起きた。貴族たちの生活ぶりを知ることで、大河ドラマを楽しんでほしい」と話した。
　また、１階カウンターで、特集展示「新旬を食べる」を開いている。約30冊の旬の食材を使ったレシピ本などを展示している。２月２日まで。
【北川壱暉】