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全国大会出場者が過去最多

硬式野球部
硬式野球部

豊川高、今年度の部活動

 春のセンバツ出場で話題になっている私立豊川高校。今年度は例年よりも全国大会に出場している部活動が多く、これまでに延べ453人が出場を決め、活躍している。全校生徒は約1200人で3人に1人以上になる計算だ。関係者は「これほど多くの生徒が全国に行くのは記憶にない」と話す。

 運動部と文化部計17の部活動が全国出場を決めた。
 背景には学校全体で部活動に力を入れていることがある。近年は社会全体が自分本位の傾向があり、高校生もその影響を受けている。社会性や人間関係の大切さを学んでもらうため、学校は部活動を奨励する。
 水泳部が使う長水路プール、野球場、陸上部や駅伝部、サッカー部が共用で使う総合グラウンドは、どれも大会ができるレベルだ。寮もある。また学校ではICT教育に力を入れる。部活動でも役立っており、ミーティングやトレーニングでアプリを活用して、より効率的に取り組む。全国レベルの指導者の招聘(しょうへい)にも力を注ぐ。これら取り組みで、豊川で部活動がやりたいと遠方からの入学者も多い。
 多くの部活動が出場しているのも特徴だ。一般的に私学は、競技を絞って全国を目指すことが多いといい、「この高校は、この競技で全国の常連校」となっているケースが目立つ。豊川は、幅広い競技で全国へ行く。
 水泳部は約30年前から毎年のように全国へ。これまでに五輪選手も出ている。硬式野球部は今春のセンバツへ10年ぶりの出場を決めた。プロ野球選手の卒業生もいる。男子、女子とも駅伝部は都大路の常連。ダンス部は近年、活躍が目立っている。
 文化部では茶華道部は昨年11月にあった「花の甲子園2023」に初出場で敢闘賞に輝いた。吹奏楽部は昨年11月の「全日本マーチングコンテスト」に初出場した。
 2月中下旬には、さらに全国出場を決める部が出る可能性があり、出場生徒は延べ500人を突破することも考えられるという。
 今泉利昭教頭は「全国大会が夢ではなく、現実にかなえられる目標になり、しっかりした練習につながっている。大会とは関係ない生徒にもプラス効果があり、学校全体に『頑張る』雰囲気が広がっている」と話す。
【竹下信貴】

 出場した部活動と主な大会は次の通り。
 写真部=全国高校総合文化祭▽男子ソフトボール部=全国高校総体▽陸上部=全国高校総体、国民体育大会▽男子駅伝部=全国高校駅伝▽女子駅伝部=全国高校駅伝▽登山部=全国高校総体▽ダンス部=全国高校ダンス部選手権、全国高校ダンスドリルウインターカップ▽男子ソフトテニス部=全国高校総体▽水泳部=日本選手権、全国高校総体▽男子サッカー部=国民体育大会▽チアリーディング部=ジャパンカップ2023▽女子バレーボール部=国民体育大会▽女子サッカー部=国民体育大会▽茶華道部=花の甲子園2023▽吹奏楽部=全日本マーチングコンテスト▽硬式野球部=明治神宮野球大会、選抜高校野球大会▽弓道部=全国私立高校弓道大会

豊川高、今年度の部活動

 春のセンバツ出場で話題になっている私立豊川高校。今年度は例年よりも全国大会に出場している部活動が多く、これまでに延べ453人が出場を決め、活躍している。全校生徒は約1200人で3人に1人以上になる計算だ。関係者は「これほど多くの生徒が全国に行くのは記憶にない」と話す。

 運動部と文化部計17の部活動が全国出場を決めた。
 背景には学校全体で部活動に力を入れていることがある。近年は社会全体が自分本位の傾向があり、高校生もその影響を受けている。社会性や人間関係の大切さを学んでもらうため、学校は部活動を奨励する。
 水泳部が使う長水路プール、野球場、陸上部や駅伝部、サッカー部が共用で使う総合グラウンドは、どれも大会ができるレベルだ。寮もある。また学校ではICT教育に力を入れる。部活動でも役立っており、ミーティングやトレーニングでアプリを活用して、より効率的に取り組む。全国レベルの指導者の招聘(しょうへい)にも力を注ぐ。これら取り組みで、豊川で部活動がやりたいと遠方からの入学者も多い。
 多くの部活動が出場しているのも特徴だ。一般的に私学は、競技を絞って全国を目指すことが多いといい、「この高校は、この競技で全国の常連校」となっているケースが目立つ。豊川は、幅広い競技で全国へ行く。
 水泳部は約30年前から毎年のように全国へ。これまでに五輪選手も出ている。硬式野球部は今春のセンバツへ10年ぶりの出場を決めた。プロ野球選手の卒業生もいる。男子、女子とも駅伝部は都大路の常連。ダンス部は近年、活躍が目立っている。
 文化部では茶華道部は昨年11月にあった「花の甲子園2023」に初出場で敢闘賞に輝いた。吹奏楽部は昨年11月の「全日本マーチングコンテスト」に初出場した。
 2月中下旬には、さらに全国出場を決める部が出る可能性があり、出場生徒は延べ500人を突破することも考えられるという。
 今泉利昭教頭は「全国大会が夢ではなく、現実にかなえられる目標になり、しっかりした練習につながっている。大会とは関係ない生徒にもプラス効果があり、学校全体に『頑張る』雰囲気が広がっている」と話す。
【竹下信貴】

 出場した部活動と主な大会は次の通り。
 写真部=全国高校総合文化祭▽男子ソフトボール部=全国高校総体▽陸上部=全国高校総体、国民体育大会▽男子駅伝部=全国高校駅伝▽女子駅伝部=全国高校駅伝▽登山部=全国高校総体▽ダンス部=全国高校ダンス部選手権、全国高校ダンスドリルウインターカップ▽男子ソフトテニス部=全国高校総体▽水泳部=日本選手権、全国高校総体▽男子サッカー部=国民体育大会▽チアリーディング部=ジャパンカップ2023▽女子バレーボール部=国民体育大会▽女子サッカー部=国民体育大会▽茶華道部=花の甲子園2023▽吹奏楽部=全日本マーチングコンテスト▽硬式野球部=明治神宮野球大会、選抜高校野球大会▽弓道部=全国私立高校弓道大会

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カテゴリー:社会・経済

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