文字の大きさ

蒲郡の丸五製綱所がロープ廃棄ロス解決へ新たな挑戦

丸五製綱所の間瀬社長㊧と三陽化学の竹内社長=蒲郡商工会議所で
丸五製綱所の間瀬社長㊧と三陽化学の竹内社長=蒲郡商工会議所で

 蒲郡市形原町のロープ製造「丸五製綱所」は、同市三谷北通6のプラスチックリサイクル会社「三陽化学」と連携し、ロープ製造過程から出るポリプロピレン廃材を有効活用し、新たなロープに作り替える挑戦をしている。
 1922年創業。86年には網製造「麻生」(形原町)も創業、野球やゴルフの練習用ネットなどを作っている。間瀬有実子社長は、市が循環経済をまちづくりに取り入れて積極的に推進する都市「サーキュラーシティ」に共感し、各種活動に取り組んでいる。
 ロープ産業が盛んな蒲郡から、多くの同業者に「まだ使えるポリプロピレンなどの材料を利活用できる」ことを発信し、「つくる責任」で廃棄ロスの課題解決につなげたいと考えていた。2022年、サーキュラーシティに興味を持つ三陽化学の竹内力富社長と知り合い、実証実証を始め、昨年10月に試作品が完成した。
 排出したポリプロピレンからなる繊維を三陽化学が回収。幸田町の工場で粉砕し、粒状のペレットに変える。その後、下請けで糸を加工し丸五製綱所が再びロープにする。
 今後は全国の漁業者に「ワイズエコロープ」の商品名で販売する。間瀬社長は「廃棄ロスはロープ製造を地場産業とする蒲郡の課題。今回の取り組みが、少しでも廃棄ロスの解決につながればうれしい」と話した。
【林大二朗】

 蒲郡市形原町のロープ製造「丸五製綱所」は、同市三谷北通6のプラスチックリサイクル会社「三陽化学」と連携し、ロープ製造過程から出るポリプロピレン廃材を有効活用し、新たなロープに作り替える挑戦をしている。
 1922年創業。86年には網製造「麻生」(形原町)も創業、野球やゴルフの練習用ネットなどを作っている。間瀬有実子社長は、市が循環経済をまちづくりに取り入れて積極的に推進する都市「サーキュラーシティ」に共感し、各種活動に取り組んでいる。
 ロープ産業が盛んな蒲郡から、多くの同業者に「まだ使えるポリプロピレンなどの材料を利活用できる」ことを発信し、「つくる責任」で廃棄ロスの課題解決につなげたいと考えていた。2022年、サーキュラーシティに興味を持つ三陽化学の竹内力富社長と知り合い、実証実証を始め、昨年10月に試作品が完成した。
 排出したポリプロピレンからなる繊維を三陽化学が回収。幸田町の工場で粉砕し、粒状のペレットに変える。その後、下請けで糸を加工し丸五製綱所が再びロープにする。
 今後は全国の漁業者に「ワイズエコロープ」の商品名で販売する。間瀬社長は「廃棄ロスはロープ製造を地場産業とする蒲郡の課題。今回の取り組みが、少しでも廃棄ロスの解決につながればうれしい」と話した。
【林大二朗】

丸五製綱所の間瀬社長㊧と三陽化学の竹内社長=蒲郡商工会議所で
丸五製綱所の間瀬社長㊧と三陽化学の竹内社長=蒲郡商工会議所で

カテゴリー:社会・経済

 PR

PR