豊橋で髙須さんと鈴木さんを祝う会

　昨秋「黄綬褒章（教科書供給業）」を受けた「豊川堂」会長の髙須博久さんと、「旭日双光章（生活衛生功労）」を受章した県調理師会会長の鈴木良昌さんを祝う「おめでとうございますの会」が23日夜、豊橋市の「ホテルアークリッシュ豊橋」で開かれた。
　豊川堂は１８７４年に県から教科書の翻刻を許可され、地元尋常小学校の教科書出版と販売を始めた。長年、教科書の完全供給を通して学校教育に寄与し、髙須さんは祖父、父に続き褒章を受けた。
　鈴木さんは「みなと」専務で豊橋調理製菓専門学校の校長・理事長。県調理師会の会長を務め、調理師の地位向上や食品衛生の寄与に多大に貢献したことが受章につながった。
　２人が所属する豊橋ロータリークラブの有志ら友人が発起人となって会を企画。関係者約１３０人が栄誉をたたえた。
　発起人代表の上村健介さんのあいさつに続き、２人の紹介と花束贈呈があった。髙須さんは「よい先輩、同級生、後輩に恵まれ幸せな人生が送れることを皆さんに感謝申し上げたい。今後も少しでも人のために頑張っていきたい」と述べた。鈴木さんは「身が引き締まる思い。調理師の質向上に力を入れてきた。自分は運が良く、運の良い人たちと付き合うことができた」と振り返った。
　豊隆会によるマグロ解体や吉川太鼓「鼓流」の演奏、２人の紹介ビデオなどで盛り上がり、最後は全員で「若者たち」を合唱した。
【田中博子】