豊橋市が3月2、3日にCF体感イベント

とらのこ、老津木工が製品紹介や体験講座

　豊橋市は、「クラウドファンディング」（ＣＦ）を消費者に身近に感じてもらう体感イベントを３月２～３日に「こども未来館ここにこ」で開く。ＣＦ挑戦者の新商品に触れたり試食したりできる。
　昨夏、販路開拓支援を目的に「クラウドファンディング」を学ぶ事業者向けセミナーを始めた。商品開発と資金調達を兼ねた利用方法を経験者に教わった。
　イベントは両日とも午前10時、同館「ここにこ手づくり市」の一角で。昨夏にセミナーを受講した「鉄板焼・惣菜とらのこ」（駅前大通１）と、ＣＦ３回目の製材業「老津木工」（老津町）がＣＦサイトに掲載中の新商品をお披露目する。
　とらのこは、新開発した冷凍食材「米粉のお好み焼き」で初挑戦。生地の米粉は無農薬栽培の「あいちのかおり」を使った。昨年７月から半年余りかけて試作し、小麦粉にはない「もちもち」とした食感に仕上げた。長谷川佳子さんは「手間暇がかかるので、米粉の冷凍お好み焼きはほとんど流通していない。小麦粉の摂取制限のある人向けやギフトに試してほしい」と独自性をアピールした。
　すでに「ＭＡＫＵＡＫＥ（マクアケ）」で先行販売中。２枚セットで８００枚用意し、価格は３８９０円（税込み）から。
　老津木工は手軽に作れる木製椅子「スタッキングＰＯＭ（ポム）」で挑む。間伐材を使い、木の温もりと丸みのある優しいデザイン。くぎなどの金属を一切使わず、親子で安心して組み立てられる。同サイズなら上に積み上げられ、座面の高さも変えられる。
　３年前にも木製の組み立て式屋台や什器ユニットを開発し、延べ138万円を調達した。商品は「ＣＡＭＰＦＩＲＥ（キャンプファイヤー）」で発売中。Ｓサイズは５８００円、Ｌサイズは９８００円（送料、税込み）。
　松井誠社長は「ボンドとゴムハンマーで安心安全に作れる。親子でものづくりできる機会を増やしたい」と意気込む。
　とらのこは３日のみ出展し、先着30食限定（参加費２００円）で実食もできる。老津木工は両日出展し、建築廃材のペンダント作り（参加費３００円）も開く。
【加藤広宣】