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能登の被災猫10匹 豊橋で生活

キャリーに入って到着した猫=豊橋市で
キャリーに入って到着した猫=豊橋市で
能登の被災猫10匹 豊橋で生活

 能登半島地震で被災した猫10匹が6日、豊橋市の動物福祉団体「命にやさしいまちづくり ハーツ」のシェルター(保護施設)に運ばれた。当面、ここで生活する。
 猫を連れてきたのは川崎市の動物愛護団体「犬猫救済の輪 TNR日本動物福祉病院」の結昭子(ゆい・あきこ)代表ら。軽ワゴン車にキャリーと猫用フードを積んで正午に出発、4時間半かけて豊橋市に着いた。
 このシェルターでは100匹以上が生活している。猫はキャリーに入ったまま6畳ほどの部屋に運ばれた。ハーツのメンバーが、事前に用意したケージの中に猫を出した。みなおびえており、物陰に隠れて様子をうかがっていたが、時折悲しげに鳴いた。片目のない子猫もいた。
 結代表らは2月2日に被災地入り。現地の団体の後方支援をしたほか、猫を捕獲した。川崎から能登半島先端の石川県珠洲市まで11時間かかったという。そして輪島市などから計31匹の猫を引き取って戻った。自分たちで不妊・去勢手術もしている。
 結代表によると、能登半島では猫の完全室内飼いは普及していない。手術をされないまま、家の中と外を自由に行き来している。地元の動物愛護団体が地域猫活動に取り組んでいるが、追いつかない状態だという。
 そんな中で発生した地震。飼い主の避難所生活や転居によって置いていかれた猫が多数残っている。人が離れた集落ではどうなっているか分からない。
 人なれしている猫は被災地の近くで保護されているが、そうでない猫の引き取り手を探すのは難しい。飼い猫と聞かされたが、そうは見えないという猫が10匹の中にいた。
 「ハーツは初めての大口の引き取り」と結さん。ほかに個人が2~3匹ずつ引き取る。これで犬猫の輪で保護する猫は10匹前後に減るという。結代表は「ハーツの支援は大変ありがたい」と語った。
 「犬猫救済の輪」への支援はサイト=QRコード=から。

Aichi穂の国がフード寄贈と2匹引き取り

 地域猫活動に取り組んでいる豊橋市の「Aichi穂の国ライオンズクラブ」(鈴木秀典会長)は、ハーツにフードを寄贈した。また2匹を引き取ることを決めた。
【山田一晶】

 能登半島地震で被災した猫10匹が6日、豊橋市の動物福祉団体「命にやさしいまちづくり ハーツ」のシェルター(保護施設)に運ばれた。当面、ここで生活する。
 猫を連れてきたのは川崎市の動物愛護団体「犬猫救済の輪 TNR日本動物福祉病院」の結昭子(ゆい・あきこ)代表ら。軽ワゴン車にキャリーと猫用フードを積んで正午に出発、4時間半かけて豊橋市に着いた。
 このシェルターでは100匹以上が生活している。猫はキャリーに入ったまま6畳ほどの部屋に運ばれた。ハーツのメンバーが、事前に用意したケージの中に猫を出した。みなおびえており、物陰に隠れて様子をうかがっていたが、時折悲しげに鳴いた。片目のない子猫もいた。
 結代表らは2月2日に被災地入り。現地の団体の後方支援をしたほか、猫を捕獲した。川崎から能登半島先端の石川県珠洲市まで11時間かかったという。そして輪島市などから計31匹の猫を引き取って戻った。自分たちで不妊・去勢手術もしている。
 結代表によると、能登半島では猫の完全室内飼いは普及していない。手術をされないまま、家の中と外を自由に行き来している。地元の動物愛護団体が地域猫活動に取り組んでいるが、追いつかない状態だという。
 そんな中で発生した地震。飼い主の避難所生活や転居によって置いていかれた猫が多数残っている。人が離れた集落ではどうなっているか分からない。
 人なれしている猫は被災地の近くで保護されているが、そうでない猫の引き取り手を探すのは難しい。飼い猫と聞かされたが、そうは見えないという猫が10匹の中にいた。
 「ハーツは初めての大口の引き取り」と結さん。ほかに個人が2~3匹ずつ引き取る。これで犬猫の輪で保護する猫は10匹前後に減るという。結代表は「ハーツの支援は大変ありがたい」と語った。
 「犬猫救済の輪」への支援はサイト=QRコード=から。

Aichi穂の国がフード寄贈と2匹引き取り

 地域猫活動に取り組んでいる豊橋市の「Aichi穂の国ライオンズクラブ」(鈴木秀典会長)は、ハーツにフードを寄贈した。また2匹を引き取ることを決めた。
【山田一晶】

キャリーに入って到着した猫=豊橋市で
キャリーに入って到着した猫=豊橋市で
能登の被災猫10匹 豊橋で生活

カテゴリー:社会・経済

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