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豊橋の望月工務店 独デザインコンペでW受賞

星野神社
星野神社
不惑の一棟(提供)
不惑の一棟(提供)

 豊橋市下地町の「望月工務店」が手掛けた「星野神社覆殿(おおいでん)・本殿」(豊川市平尾町)と住宅「不惑の一棟」(同市篠束町)がドイツの国際デザインコンペティション「iF Design Award」でダブル受賞した。特に星野神社は上位0・7%しかもらえない「GOLD AWARD(ゴールド賞)」に選ばれた。
 「世界三大デザイン賞」の一つで「デザイン界におけるオスカー賞」とも称される。ドイツの世界で最も歴史が長く権威のある賞だという。
 昨年、二つの建物が最高賞を受賞した「日本空間デザイン賞」と「iFデザイン賞」はパートナーシップ契約を結んでいる。このため、最終審査にエントリーされていた。
 同社の望月成高社長によると、世界60カ国から1万807作品の応募があった。20カ国超の約60人のデザイン・建築の専門家が、厳正な審査基準に基づき受賞者を選定した。技術の継承と伝統の進化をうたう同社の手掛けた二つの建築が世界的にも評価されたことになる。望月社長は「設計や施工を目指す若手たちの目に触れる機会をさらに広げ、受け継がれた伝統技術の新たな可能性を伝える機会となりましたら幸いです」とコメントした。
 星野神社本殿は豊川市指定有形文化財。「七間社、切妻造、こけらぶき」の建物で、七間社(正面の柱間が七つ)の神社は県内では岡崎市滝町の「日吉山王社本殿」にしかない構造だという。1641(寛永18)年に建てられた。覆殿(本殿を風雨から守るため、覆うように建てられた簡易な建物)があるのも珍しい。本殿との隙間がないほど密着して造られていたため、望月社長らが手作業で覆殿を解体、本殿の傷んだ部分を改修したうえで新築再建した。
 「不惑の一棟」は、匠の技をデザインとして生かし、簡素で飾らない美しさを追求した木造住宅シリーズ。使う材料は寺社のように本物の天然素材にこだわる。SDGs(持続可能な開発目標)にも配慮し県産の木材を使った。壁はクロスや既製品塗り壁材は使用せず、木組みは、できるだけ金物に頼らずに強度を確保した。
【山田一晶】

 豊橋市下地町の「望月工務店」が手掛けた「星野神社覆殿(おおいでん)・本殿」(豊川市平尾町)と住宅「不惑の一棟」(同市篠束町)がドイツの国際デザインコンペティション「iF Design Award」でダブル受賞した。特に星野神社は上位0・7%しかもらえない「GOLD AWARD(ゴールド賞)」に選ばれた。
 「世界三大デザイン賞」の一つで「デザイン界におけるオスカー賞」とも称される。ドイツの世界で最も歴史が長く権威のある賞だという。
 昨年、二つの建物が最高賞を受賞した「日本空間デザイン賞」と「iFデザイン賞」はパートナーシップ契約を結んでいる。このため、最終審査にエントリーされていた。
 同社の望月成高社長によると、世界60カ国から1万807作品の応募があった。20カ国超の約60人のデザイン・建築の専門家が、厳正な審査基準に基づき受賞者を選定した。技術の継承と伝統の進化をうたう同社の手掛けた二つの建築が世界的にも評価されたことになる。望月社長は「設計や施工を目指す若手たちの目に触れる機会をさらに広げ、受け継がれた伝統技術の新たな可能性を伝える機会となりましたら幸いです」とコメントした。
 星野神社本殿は豊川市指定有形文化財。「七間社、切妻造、こけらぶき」の建物で、七間社(正面の柱間が七つ)の神社は県内では岡崎市滝町の「日吉山王社本殿」にしかない構造だという。1641(寛永18)年に建てられた。覆殿(本殿を風雨から守るため、覆うように建てられた簡易な建物)があるのも珍しい。本殿との隙間がないほど密着して造られていたため、望月社長らが手作業で覆殿を解体、本殿の傷んだ部分を改修したうえで新築再建した。
 「不惑の一棟」は、匠の技をデザインとして生かし、簡素で飾らない美しさを追求した木造住宅シリーズ。使う材料は寺社のように本物の天然素材にこだわる。SDGs(持続可能な開発目標)にも配慮し県産の木材を使った。壁はクロスや既製品塗り壁材は使用せず、木組みは、できるだけ金物に頼らずに強度を確保した。
【山田一晶】

星野神社
星野神社
不惑の一棟(提供)
不惑の一棟(提供)

カテゴリー:社会・経済

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