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環境経営賞最優秀賞に東洋製缶とトピー海運

無溶剤型接着剤を用いた東洋製缶のラミネートパウチ(提供)
無溶剤型接着剤を用いた東洋製缶のラミネートパウチ(提供)
燃費とCO2排出を大幅に減らしたトピー海運「東進丸」(提供)
燃費とCO2排出を大幅に減らしたトピー海運「東進丸」(提供)

 豊橋商工会議所は、企業の環境対策や技術革新を顕彰する「第12回環境経営賞」で、東洋製缶豊橋工場(豊橋市明海町)とトピー海運(同市神野ふ頭町)を最優秀賞に選んだ。 東洋製缶は「無溶剤型接着剤」を用いたラミネートパウチの開発で受賞した。詰め替え洗剤やレトルト食品のラミネートパウチは従来、アルミ素材の包装フィルムをトルエンなどの有機溶剤で接着していた。アルミを使わない「無溶剤型」とは異なり、接着後の乾燥工程に二酸化炭素(CO2)などを排出するのが課題だった。
 同社は有機溶剤ではない接着剤を開発、製造技術も改良した。業界初となるレトルト食品用パウチに対応可能な技術を確立。無溶剤型の生産ラインを拡張した。
 トピー海運は、新造した自社船「東進丸」の燃費効率を高めてCO2排出を大幅に抑えた技術が評価された。
 プロペラの後方で推進力を妨げる「ハブ渦」と呼ばれる現象を抑えるため、高効率なプロペラを採用した。プロペラ軸受けには摩擦や抵抗を抑える工夫を施し、抵抗要因となる海洋生物の付着を抑えた船底塗料、省エネ効果の高い船型の設計なども取り入れた。更新前の船体より燃費が5・5%減り、CO2の排出量を40%減らした。
 ほか、優秀賞にはサーラエナジー、奨励賞は渥美工業所、港自工と望月工務店が選ばれた。
【加藤広宣】

 豊橋商工会議所は、企業の環境対策や技術革新を顕彰する「第12回環境経営賞」で、東洋製缶豊橋工場(豊橋市明海町)とトピー海運(同市神野ふ頭町)を最優秀賞に選んだ。 東洋製缶は「無溶剤型接着剤」を用いたラミネートパウチの開発で受賞した。詰め替え洗剤やレトルト食品のラミネートパウチは従来、アルミ素材の包装フィルムをトルエンなどの有機溶剤で接着していた。アルミを使わない「無溶剤型」とは異なり、接着後の乾燥工程に二酸化炭素(CO2)などを排出するのが課題だった。
 同社は有機溶剤ではない接着剤を開発、製造技術も改良した。業界初となるレトルト食品用パウチに対応可能な技術を確立。無溶剤型の生産ラインを拡張した。
 トピー海運は、新造した自社船「東進丸」の燃費効率を高めてCO2排出を大幅に抑えた技術が評価された。
 プロペラの後方で推進力を妨げる「ハブ渦」と呼ばれる現象を抑えるため、高効率なプロペラを採用した。プロペラ軸受けには摩擦や抵抗を抑える工夫を施し、抵抗要因となる海洋生物の付着を抑えた船底塗料、省エネ効果の高い船型の設計なども取り入れた。更新前の船体より燃費が5・5%減り、CO2の排出量を40%減らした。
 ほか、優秀賞にはサーラエナジー、奨励賞は渥美工業所、港自工と望月工務店が選ばれた。
【加藤広宣】

無溶剤型接着剤を用いた東洋製缶のラミネートパウチ(提供)
無溶剤型接着剤を用いた東洋製缶のラミネートパウチ(提供)
燃費とCO2排出を大幅に減らしたトピー海運「東進丸」(提供)
燃費とCO2排出を大幅に減らしたトピー海運「東進丸」(提供)

カテゴリー:社会・経済

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