閉校する設楽田峯小で最後の卒業式

　県内の公立小学校９５６校と４分校で19日、卒業式が開かれた。今年度末で閉校する設楽町立田峯小学校では竹下峻都さん（12）が巣立った。
　１８７３年11月に「第二大学区第九番中学区第十五番小学田峯学校」として開校。１９４７年に段嶺村立田峯小、56年に設楽町立になった。全校児童が最多だったのは45年の１７８人。少子化の影響で田口小学校と統合する。竹下さんは学校教育法施行（47年）から７６８人目の卒業生だ。在校生４人は４月からバスで田口小へ通う。
　竹下さんは下級生と休み時間に遊んだり、給食の準備や掃除で協力したことを振り返った。児童会活動は「自分で活動内容を選んで取り組むことで、自分で考えて行動することの楽しさを味わいました」と述べた。「自分にできることを増やし、今まで以上に頑張ります」と意気込みを語った。
　村松敦雄校長は「これからも田峯小の先輩であることに自信と誇りをもって道を切り開いてください」と式辞を述べた。竹下さんは教職員や在校生４人に手紙を渡し、学校を後にした。
　校舎の普通教室棟と特別教育棟の２棟は２０１４年４月25日に国登録有形文化財に指定された。町と田峯区で活用法を協議している。
【安藤聡】