次節優勝へフェニックス王手

ホーム豊橋で大阪に勝利

　プロバスケットボールＢリーグ「三遠ネオフェニックス」は７日、ホームの豊橋市総合体育館で引き続き「大阪エヴェッサ」と対戦。序盤からディフェンスと速攻のリズムに乗り、クラーク選手の28得点などで１０１対81と連勝した。同じ中地区2位のシーホース三河が敗れたため、次節での初優勝に王手をかけた。
　序盤は大阪の守備に苦しんだが、徐々に三遠ペースに持ち込んだ。第２クオーター（Ｑ）でクラーク、ダジンスキー、細川の各選手らが着実にシュートを決め35得点。終盤まで相手に主導権を譲らず大勝した。
　大野篤史ヘッドコーチは「前日の試合より守備の課題に対する意欲が増した」と評価。チャンピオンシップ（ＣＳ）への期間について「まだ時間もあり、モチベーションの維持が課題。ＣＳで勝ちたいかをしっかり意識させたい」とした。
　２０１６―17シーズンのＣＳ出場経験がある太田敦也選手は「残り期間に余裕があるので、目前の公式戦をしっかり戦って心身の状態をよくしたい」と抱負を述べた。

観客席も抜群の一体感

　三遠が中地区優勝へ王手をかけた。ホームでのここ数試合は、優勝が近付くにつれ観客席の盛り上がり方が以前とは明らかに変わってきた。観客数は常時４０００人を超え、得点を決めた選手への掛け声や相手選手へのプレッシャーなどが随所にみられる。
　ホームでのここ数試合は、シュートを決めた選手に「サーディ（ラベナ）」「（大浦）颯太」などの掛け声がはっきりと聞こえるようになった。相手選手への「声の圧力」もコートと客席の一体感を生んでいる。
　３月24日の渋谷戦では接戦の終了間際、フリースロー４本を与えるピンチを迎えたが三遠ファンの大声援で３本失敗。逆転劇を支える原動力となった。
　熱狂的なファンで、約15年の「ブースター」歴を誇る豊橋市の藤﨑益宏さん（50）も「ここ数試合の声量は過去にないほどだ。成績に比例して観戦客も増えた。応援の声量も増して観客席は盛り上がっている」と喜んでいる。
【加藤広宣】