豊川の「本宮の湯」昨年度利用者が過去最高

　豊川市上長山町の天然温泉施設「本宮の湯」の昨年度の利用者が過去最高の33万９２３１人となった。昨年１月のリニューアルが評価され、これまでの最高だった２０１４年度を６３３５人上回った。
　２００２年に開館した人気施設で、森の湯と空の湯がある。１週間ごとに男女を入れ替える。改装はオープン20周年に合わせた。フィンランド発祥の「ロウリュウサウナ」を導入したほか、空の湯に「壺湯」、森の湯には横になって入れる「露天マッサージバス」を作った。
　中でもロウリュウは大人気で、午前11時～午後８時の１時間ごとに、アロマ水を蒸発させ、体感は約１００度になる。そして水温10度の「強冷水深風呂」で、サウナで温まった体を一気に冷やすことで「ととのう」感覚が堪能できる。
　月別では１月、３月、２月、８月の順に多かった。特に正月は大勢の来場者でにぎわったという。豊川を中心に東三河各地から、家族連れ、高齢者、登山者、若者など、幅広い年代の人たちが訪れた。市の収入も増える見込みで、入湯税は約４７００万円になるという。新型コロナウイルス禍では約20万人まで年間利用者が落ち込む厳しい状況だったが一転して過去最高となった。
　担当の市商工観光課は「引き続き多くの皆さんに利用してもらえるよう、心地良い施設の運営をしていきます」と話す。
【竹下貴信】