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東三河豪雨を教訓に児童引き渡し訓練

引き渡し訓練に取り組む参加者=牛川小学校で
引き渡し訓練に取り組む参加者=牛川小学校で

豊橋牛川小が豊川の浸水を見据え

 昨年6月の東三河豪雨からもうすぐ1年。災害に備え、豊橋市立牛川小学校で2日、下校が困難となった児童を保護者に引き渡す訓練に取り組んだ。全校児童約600人、職員37人、保護者461人が参加した。
 学校から訓練開始のメールを受け取った保護者は、運動場の横に車を止め、歩いて体育館に向かった。教員は保護者名や連絡先などが書かれた引き渡し照合表を確認し、保護者に児童を引き渡した。
 牛川小は東三河豪雨では被害はなかったが、豊川(とよがわ)沿いで浸水があった。豪雨当日は市の要請で緊急下校し、保護者への引き渡しをした。一方で、事前に引き渡し方法の取り決めをしていなかったため、同じ時間に車で来る人が多く、正門前の道が渋滞して時間がかかった。 

取り決めを事前に動画で周知、スムーズに

 そこで、今回は事前に引き渡し方法を決めた。クラスごとに5~10分刻みで来校する時間を決める▽自動車で来る保護者は正門、徒歩は裏門とルートを分ける▽体育館で引き渡す―など、混雑しないよう工夫した。事前に引き渡し方法をまとめた動画を保護者に見てもらい、やり方を理解してもらった。
 学校の担当者は「渋滞は起きず、教員と保護者が引き渡しのイメージを共有できていたので、スムーズだった」と振り返った。参加した戸澤香乃子さん(35)は「子どもと一緒に、災害時の行動の仕方を学べるので、有意義な取り組みだと思う」と話した。
【北川壱暉】

豊橋牛川小が豊川の浸水を見据え

 昨年6月の東三河豪雨からもうすぐ1年。災害に備え、豊橋市立牛川小学校で2日、下校が困難となった児童を保護者に引き渡す訓練に取り組んだ。全校児童約600人、職員37人、保護者461人が参加した。
 学校から訓練開始のメールを受け取った保護者は、運動場の横に車を止め、歩いて体育館に向かった。教員は保護者名や連絡先などが書かれた引き渡し照合表を確認し、保護者に児童を引き渡した。
 牛川小は東三河豪雨では被害はなかったが、豊川(とよがわ)沿いで浸水があった。豪雨当日は市の要請で緊急下校し、保護者への引き渡しをした。一方で、事前に引き渡し方法の取り決めをしていなかったため、同じ時間に車で来る人が多く、正門前の道が渋滞して時間がかかった。 

取り決めを事前に動画で周知、スムーズに

 そこで、今回は事前に引き渡し方法を決めた。クラスごとに5~10分刻みで来校する時間を決める▽自動車で来る保護者は正門、徒歩は裏門とルートを分ける▽体育館で引き渡す―など、混雑しないよう工夫した。事前に引き渡し方法をまとめた動画を保護者に見てもらい、やり方を理解してもらった。
 学校の担当者は「渋滞は起きず、教員と保護者が引き渡しのイメージを共有できていたので、スムーズだった」と振り返った。参加した戸澤香乃子さん(35)は「子どもと一緒に、災害時の行動の仕方を学べるので、有意義な取り組みだと思う」と話した。
【北川壱暉】

引き渡し訓練に取り組む参加者=牛川小学校で
引き渡し訓練に取り組む参加者=牛川小学校で

カテゴリー:社会・経済 / 地域・教育

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