新城の医王寺で「長篠合戦のぼりまつり」前日祭

　新城市長篠の医王寺で４日、「長篠合戦のぼりまつり」の前日祭が開かれた。長篠・設楽原の戦いで戦没した将士の冥福を祈る４５０回忌法要が営まれたほか、和太鼓など演奏があった。
　１５７５年５月にあった長篠城をめぐる攻防での死者の冥福を祈ろうと奉賛会などが計画する「のぼりまつり」は毎年５月５日に開催する。医王寺は合戦時には武田勝頼本陣だったほか、境内の池には勝頼に切りつけられて片葉になった逸話がある「片葉のアシ」が生えているゆかりの地。２０１５年から「前日祭」を続けている。
　駐車場には、参戦将士の位牌を配した祭壇を設けた。午前11時半、檀家による仏教讃歌で始まり、岡村将志住職が祈りをささげた。続いて参列者が焼香した。
　女性による「紅太鼓」や高校生、長篠陣太鼓保存会が和太鼓を演奏した。桜丘高校和太鼓部は合戦をイメージした「長篠」など６曲を披露した。
【安藤聡】