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豊橋で豊川圏域大規模氾濫減災総合サミット

豊川流域の水防災について考えたサミット=東三河建設事務所で
豊川流域の水防災について考えたサミット=東三河建設事務所で
昨年6月豪雨で浸水した豊川流域(提供)
昨年6月豪雨で浸水した豊川流域(提供)

 豪雨シーズンを前に水防災について考える「豊川(とよがわ)圏域大規模氾濫減災総合サミット」が7日、豊橋市の東三河建設事務所であった。昨年6月に流域を襲った豪雨災害を踏まえ、流域の災害リスクを減らす取り組み状況を確認した。
 気候変動に伴う水災害リスクの増大に備え、国県や流域の自治体など関係機関が参加する。流域治水プロジェクトとの連携のため2019年からサミットに改称。豊川洪水予報連絡会、豊川水防連絡会などの会議体からなる。昨年6月の豪雨以降で初開催となる。
 河川流域の浸水状況を把握するため、国土交通省が試行する「ワンコイン浸水センサ」は今年度から豊橋市と豊川市が実証実験に加わる。
 センサーは小型で長寿命、低コストで導入できるため、堤防や流域市街地へ多数設置が可能。浸水を検知すると浸水情報と推定浸水エリアが表示システムに随時表示される。前年度までに58自治体が参加する。豊橋市内には11カ所に13基、豊川市内は7カ所に42基を設置するという。
 過去の実証実験を踏まえ、豊橋河川事務所の伊藤敏弘事務所長は「設置場所を絞り込むなどの課題が見えた。2級河川など内水氾濫しやすい幅の狭い流域では特に、自治体の避難指示の判断が難しくなる」と精度を高める必要性を指摘した。
 ほか、昨年6月豪雨では豊川流域の四つの霞堤地区で内水氾濫による浸水被害に遭った。国交省では浸水対策として1カ所を閉鎖、3カ所は開口部を約2㍍の小堤でかさ上げする方針を示している。2034年度完成予定の設楽ダム(設楽町)と連動した改修を目指す。
【加藤広宣】

 豪雨シーズンを前に水防災について考える「豊川(とよがわ)圏域大規模氾濫減災総合サミット」が7日、豊橋市の東三河建設事務所であった。昨年6月に流域を襲った豪雨災害を踏まえ、流域の災害リスクを減らす取り組み状況を確認した。
 気候変動に伴う水災害リスクの増大に備え、国県や流域の自治体など関係機関が参加する。流域治水プロジェクトとの連携のため2019年からサミットに改称。豊川洪水予報連絡会、豊川水防連絡会などの会議体からなる。昨年6月の豪雨以降で初開催となる。
 河川流域の浸水状況を把握するため、国土交通省が試行する「ワンコイン浸水センサ」は今年度から豊橋市と豊川市が実証実験に加わる。
 センサーは小型で長寿命、低コストで導入できるため、堤防や流域市街地へ多数設置が可能。浸水を検知すると浸水情報と推定浸水エリアが表示システムに随時表示される。前年度までに58自治体が参加する。豊橋市内には11カ所に13基、豊川市内は7カ所に42基を設置するという。
 過去の実証実験を踏まえ、豊橋河川事務所の伊藤敏弘事務所長は「設置場所を絞り込むなどの課題が見えた。2級河川など内水氾濫しやすい幅の狭い流域では特に、自治体の避難指示の判断が難しくなる」と精度を高める必要性を指摘した。
 ほか、昨年6月豪雨では豊川流域の四つの霞堤地区で内水氾濫による浸水被害に遭った。国交省では浸水対策として1カ所を閉鎖、3カ所は開口部を約2㍍の小堤でかさ上げする方針を示している。2034年度完成予定の設楽ダム(設楽町)と連動した改修を目指す。
【加藤広宣】

豊川流域の水防災について考えたサミット=東三河建設事務所で
豊川流域の水防災について考えたサミット=東三河建設事務所で
昨年6月豪雨で浸水した豊川流域(提供)
昨年6月豪雨で浸水した豊川流域(提供)

カテゴリー:社会・経済 / 政治・行政

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