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まちづくりと公共交通の未来語る 豊鉄タウンミーティング

まちづくりと公共交通のあり方で討論したタウンミーティング=豊橋市公会堂で
まちづくりと公共交通のあり方で討論したタウンミーティング=豊橋市公会堂で

 豊橋鉄道は25日、豊橋のまちづくりと公共交通をテーマとしたタウンミーティングを豊橋市公会堂で開いた。地域関係者や有識者らのパネルディスカションで、2050年の豊橋の将来像を踏まえた公共交通に期待する役割などについて意見を交わした。
 基調講演では、前富山市長の森雅志氏が市長時代に手掛けた路面電車などの公共交通を生かしたコンパクトなまちづくりの成功例を紹介した。森氏は「公共交通はまちや市民の幸福度を上げる社会基盤だ。歩く機会が増えて健康増進につながるほか、車との使い分けで暮らしの幅も広がる」との考えを示した。
 経済的自立へ向けた自己投資が年々難しくなる中、重要性が増す自治体の役割として「一般会計の0・4%を未来への投資とすることで暮らしやすいまちにできる」と持論を説いた。
 パネル討論では、森氏や豊橋技術科学大学の松尾幸二郎准教授(交通工学)ら識者とともに、豊鉄の小笠原敏彦社長、浅井由崇市長、豊橋まちなか未来会議の神野吾郎会長、とよはし市電を愛する会の高須博久会長が意見交換した。
 浅井市長は「生活様式の多様化で交通手段の選択肢を増やすことが肝心だ」と課題を挙げた。神野氏は「公共交通の新たな施策には市民の理解と長期的な視点が欠かせない」と指摘した。高須会長は将来像で「市内線の延伸とともに、東田線沿線を住みたいまちにすべきだ」と期待した。
 討論では駅での乗り換え時の水平移動を可能にする改良のほか、車掌を介さず車両後部でも乗り降り可能な「信用乗車」を広げる要望もあった。小笠原社長は「将来へ向けて研究を始めた。徐々に進めていきたい」と前向きに語った。
 タウンミーティングはグループ創立100周年の記念事業の一つ。
【加藤広宣】

 豊橋鉄道は25日、豊橋のまちづくりと公共交通をテーマとしたタウンミーティングを豊橋市公会堂で開いた。地域関係者や有識者らのパネルディスカションで、2050年の豊橋の将来像を踏まえた公共交通に期待する役割などについて意見を交わした。
 基調講演では、前富山市長の森雅志氏が市長時代に手掛けた路面電車などの公共交通を生かしたコンパクトなまちづくりの成功例を紹介した。森氏は「公共交通はまちや市民の幸福度を上げる社会基盤だ。歩く機会が増えて健康増進につながるほか、車との使い分けで暮らしの幅も広がる」との考えを示した。
 経済的自立へ向けた自己投資が年々難しくなる中、重要性が増す自治体の役割として「一般会計の0・4%を未来への投資とすることで暮らしやすいまちにできる」と持論を説いた。
 パネル討論では、森氏や豊橋技術科学大学の松尾幸二郎准教授(交通工学)ら識者とともに、豊鉄の小笠原敏彦社長、浅井由崇市長、豊橋まちなか未来会議の神野吾郎会長、とよはし市電を愛する会の高須博久会長が意見交換した。
 浅井市長は「生活様式の多様化で交通手段の選択肢を増やすことが肝心だ」と課題を挙げた。神野氏は「公共交通の新たな施策には市民の理解と長期的な視点が欠かせない」と指摘した。高須会長は将来像で「市内線の延伸とともに、東田線沿線を住みたいまちにすべきだ」と期待した。
 討論では駅での乗り換え時の水平移動を可能にする改良のほか、車掌を介さず車両後部でも乗り降り可能な「信用乗車」を広げる要望もあった。小笠原社長は「将来へ向けて研究を始めた。徐々に進めていきたい」と前向きに語った。
 タウンミーティングはグループ創立100周年の記念事業の一つ。
【加藤広宣】

まちづくりと公共交通のあり方で討論したタウンミーティング=豊橋市公会堂で
まちづくりと公共交通のあり方で討論したタウンミーティング=豊橋市公会堂で

カテゴリー:社会・経済

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