豊川で三遠南信教育サミット
愛知県東三河、静岡県西部の遠州、長野県南信州の3地域で行われている教育活動について情報交換する第22回三遠南信教育サミット(豊川市教育委員会主催)が21日、同市民プラザで開かれた。3地域それぞれがコミュニティ活動や不登校対応などの事例を発表した。
サミットは1996(平成8)年度から毎年、3地域の各市町村教育委員会で持ち回りで行っている。
事例発表では静岡県磐田市教委の村松啓至教育長が「新時代の新たな学校づくりといじめ・不登校への対応」について報告。同市では中学校区ごとに「学府」を設けて小中一貫教育を実施するほか、いじめ・不登校への対応として2015、16年度の2カ年にわたって調査を行った。
村松教育長は一貫教育で各学府ごとにスクールディレクターとコーディネーターを配置していることを紹介。これに対し、蒲郡市教委の廣中達憲教育長が「どのような人たちが担っているのか」と質問すると、村松教育長は「ディレクターは民間人や学校事務経験者、コーディネーターは元学校長が務めている。地域とのつながりを熱心に考えてくれる」と答えた。
また新城市教委の和田守功教育長は不登校対応について質問。村松教育長は「貧困状態となっている家庭には資金援助を検討している。親の遊興費にならないよう、計画的に使ってもらえるような措置を考えている」と答えた。
他には長野県下條村教委の串原良彦教育長は報告の中で「Uターン対策は生徒たちが将来的に古里へ戻ってきたいと思う地域づくりも必要。子育て環境だけでなく雇用環境も考えなければならない」とまちづくりの観点が必要なことを強調した。
東三河からは蒲郡市教委学校教育課の柴田ゆかりさんが特別支援教育と外国籍児童生徒への対応を報告した。
次回は静岡県湖西市で開かれる。
(安藤聡)
愛知県東三河、静岡県西部の遠州、長野県南信州の3地域で行われている教育活動について情報交換する第22回三遠南信教育サミット(豊川市教育委員会主催)が21日、同市民プラザで開かれた。3地域それぞれがコミュニティ活動や不登校対応などの事例を発表した。
サミットは1996(平成8)年度から毎年、3地域の各市町村教育委員会で持ち回りで行っている。
事例発表では静岡県磐田市教委の村松啓至教育長が「新時代の新たな学校づくりといじめ・不登校への対応」について報告。同市では中学校区ごとに「学府」を設けて小中一貫教育を実施するほか、いじめ・不登校への対応として2015、16年度の2カ年にわたって調査を行った。
村松教育長は一貫教育で各学府ごとにスクールディレクターとコーディネーターを配置していることを紹介。これに対し、蒲郡市教委の廣中達憲教育長が「どのような人たちが担っているのか」と質問すると、村松教育長は「ディレクターは民間人や学校事務経験者、コーディネーターは元学校長が務めている。地域とのつながりを熱心に考えてくれる」と答えた。
また新城市教委の和田守功教育長は不登校対応について質問。村松教育長は「貧困状態となっている家庭には資金援助を検討している。親の遊興費にならないよう、計画的に使ってもらえるような措置を考えている」と答えた。
他には長野県下條村教委の串原良彦教育長は報告の中で「Uターン対策は生徒たちが将来的に古里へ戻ってきたいと思う地域づくりも必要。子育て環境だけでなく雇用環境も考えなければならない」とまちづくりの観点が必要なことを強調した。
東三河からは蒲郡市教委学校教育課の柴田ゆかりさんが特別支援教育と外国籍児童生徒への対応を報告した。
次回は静岡県湖西市で開かれる。
(安藤聡)