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突風被害から1週間の豊橋

今もブルーシートが貼られた住宅=豊橋市前芝町で
今もブルーシートが貼られた住宅=豊橋市前芝町で

 豊橋市などで発生した台風5号に伴う竜巻と推定される突風の被害から14日で1週間が経った。三河湾に近い被災地は今もブルーシートが貼られたままの住宅が目に入る。住人らはお盆も関係なく片付けに追われる一方、住宅修復の課題にも直面している。
 突風は7日午後4時半ごろ発生。豊橋市高洲、前芝、西浜、富久縞各町などと、豊川市御津町で被害が出た。豊橋市災害対策本部によると、市内で子どもと年配者の3人が負傷したほか、家屋は77棟に被害があった。住家は全壊2棟、半壊10棟、一部損壊42棟。店舗や空き家、倉庫などが23棟だった。
 14日、前芝町を訪れると、ガラスが粉々になるなどの被害を受けたコンビニエンスストアは営業を再開。だが、周辺にある住宅の屋根にはブルーシートが貼られたままで復旧は進んでいない。
 全壊となった住宅では、世帯主の男性(59)が妻と住宅内や隣の畑の片付けをしていた。夜は娘の住宅で泊まり、日中は片付けなどの日々。
 2階建て住宅の屋根が吹き飛ばされ、今もすさまじさが分かるほどだ。柱に傾きがあり、修復だけでは済まず、新築も考えているという。
 ただ、男性は「やむを得ず建て替えるのに、税制面は普通に新築するのと同じ。なぜ優遇措置がないのか」と釈然としない。「新築の費用は、災害の多い国だから保険や貯蓄で備えるべきだが、税制面までは備えられない。どうしたらいいのか」。被災者の不安は続いている。
(中村晋也)

 豊橋市などで発生した台風5号に伴う竜巻と推定される突風の被害から14日で1週間が経った。三河湾に近い被災地は今もブルーシートが貼られたままの住宅が目に入る。住人らはお盆も関係なく片付けに追われる一方、住宅修復の課題にも直面している。
 突風は7日午後4時半ごろ発生。豊橋市高洲、前芝、西浜、富久縞各町などと、豊川市御津町で被害が出た。豊橋市災害対策本部によると、市内で子どもと年配者の3人が負傷したほか、家屋は77棟に被害があった。住家は全壊2棟、半壊10棟、一部損壊42棟。店舗や空き家、倉庫などが23棟だった。
 14日、前芝町を訪れると、ガラスが粉々になるなどの被害を受けたコンビニエンスストアは営業を再開。だが、周辺にある住宅の屋根にはブルーシートが貼られたままで復旧は進んでいない。
 全壊となった住宅では、世帯主の男性(59)が妻と住宅内や隣の畑の片付けをしていた。夜は娘の住宅で泊まり、日中は片付けなどの日々。
 2階建て住宅の屋根が吹き飛ばされ、今もすさまじさが分かるほどだ。柱に傾きがあり、修復だけでは済まず、新築も考えているという。
 ただ、男性は「やむを得ず建て替えるのに、税制面は普通に新築するのと同じ。なぜ優遇措置がないのか」と釈然としない。「新築の費用は、災害の多い国だから保険や貯蓄で備えるべきだが、税制面までは備えられない。どうしたらいいのか」。被災者の不安は続いている。
(中村晋也)

今もブルーシートが貼られた住宅=豊橋市前芝町で
今もブルーシートが貼られた住宅=豊橋市前芝町で

カテゴリー:社会・経済

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