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表浜など「離岸流」にご注意を

離岸流の危険性を注意喚起する看板=田原市の赤羽根漁港南側の海岸で
離岸流の危険性を注意喚起する看板=田原市の赤羽根漁港南側の海岸で

 盆休み前後にかけて全国各地で海の事故が相次いだ。事故原因の1つとして報道されたのが「離岸流」。岸から沖向きに強く流れる海流で、いったん流れに乗ってしまうと沖にさらわれてしまうため、海難事故を引き起こしやすい。
 東三河地域では海の地形から、豊橋、田原両市に延びる遠州灘・表浜海岸一帯(外海)が離岸流の発生しやすい海域になっており、外海に面した田原市の太平洋ロングビーチや、赤羽根漁港南側の海岸、恋路ヶ浜などには離岸流の危険性を注意喚起する看板が立てられている。
 海上保安庁によると、離岸流の仕組みは、海岸が太平洋や日本海などの外海に面している▽遠浅で、海岸線が長い場所▽波が海岸に対して直角に入る海岸-の3要件が当てはまった場合に発生しやすく、特に海岸線の凹凸部分や防波堤、突堤沿いなどで警戒が必要という。
 長年、海岸の安全パトロールなどをしている田原市内の地域ボランティア団体・安全波乗隊は「初心者のサーファーらでも離岸流を知らずに沖に流されることがある。例え浮き輪などで遊んだりしていても、すぐ沖にながされてしまう」と危険性を指摘する。
 しかし、地元住民を中心に外海の遊泳禁止という認識は根付いている一方、夏場になると市外や県外からの行楽客らが海遊びなどをする姿が見受けられ、危険と隣り合わせの状態になってしまう場合もある。
 外海に関しては明確に「遊泳禁止」とする法的ルールはなく、離岸流による海難事故を未然に防ぐ現状の有効策としては、危険性を知らせる徹底的な周知と啓発、知識の浸透が必要。
 鳥羽海上保安部は「離岸流の存在について知ることが重要。もし、自分が離岸流に流されていると気づいた場合は、無理に岸に向かって泳いでも体力を消耗してしまうので、岸と平行に泳ぎ、流れから抜け出して助けを求めること」と注意を促している。
(千葉敬也)

 盆休み前後にかけて全国各地で海の事故が相次いだ。事故原因の1つとして報道されたのが「離岸流」。岸から沖向きに強く流れる海流で、いったん流れに乗ってしまうと沖にさらわれてしまうため、海難事故を引き起こしやすい。
 東三河地域では海の地形から、豊橋、田原両市に延びる遠州灘・表浜海岸一帯(外海)が離岸流の発生しやすい海域になっており、外海に面した田原市の太平洋ロングビーチや、赤羽根漁港南側の海岸、恋路ヶ浜などには離岸流の危険性を注意喚起する看板が立てられている。
 海上保安庁によると、離岸流の仕組みは、海岸が太平洋や日本海などの外海に面している▽遠浅で、海岸線が長い場所▽波が海岸に対して直角に入る海岸-の3要件が当てはまった場合に発生しやすく、特に海岸線の凹凸部分や防波堤、突堤沿いなどで警戒が必要という。
 長年、海岸の安全パトロールなどをしている田原市内の地域ボランティア団体・安全波乗隊は「初心者のサーファーらでも離岸流を知らずに沖に流されることがある。例え浮き輪などで遊んだりしていても、すぐ沖にながされてしまう」と危険性を指摘する。
 しかし、地元住民を中心に外海の遊泳禁止という認識は根付いている一方、夏場になると市外や県外からの行楽客らが海遊びなどをする姿が見受けられ、危険と隣り合わせの状態になってしまう場合もある。
 外海に関しては明確に「遊泳禁止」とする法的ルールはなく、離岸流による海難事故を未然に防ぐ現状の有効策としては、危険性を知らせる徹底的な周知と啓発、知識の浸透が必要。
 鳥羽海上保安部は「離岸流の存在について知ることが重要。もし、自分が離岸流に流されていると気づいた場合は、無理に岸に向かって泳いでも体力を消耗してしまうので、岸と平行に泳ぎ、流れから抜け出して助けを求めること」と注意を促している。
(千葉敬也)

離岸流の危険性を注意喚起する看板=田原市の赤羽根漁港南側の海岸で
離岸流の危険性を注意喚起する看板=田原市の赤羽根漁港南側の海岸で

カテゴリー:社会・経済

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